木村拓哉が運転。助手席にはKoki,が(2023年)
晩年、田村さんは俳優人生を振り返り、『古畑』について「自分にあんな芝居ができるなんて、これっぽっちも考えていなかったのを見つけ出し、新しい自分を引き出してくれた」と、感謝の言葉を口にしていた。
『古畑』復活の可能性について、ドラマ関係者は次のように語る。
「三谷さんがOKを出すことはまずないでしょう。俳優らにとっても、田村さんが作り上げた“古畑任三郎”を演じるにはハードルが高く、手を挙げる人はなかなかいないでしょう。やり方によっては、『古畑』のタイトルを変えるという方法もあるかもしれませんが、少なくとも三谷さんが脚本を書くことはないと思います」
田村さんの死後、三谷は新聞の連載で『古畑』の今後について「古畑を僕に書かせてくれたのは、紛れもなく田村さんです。田村さんがいなくなってしまった今、古畑任三郎が事件現場に戻ってくることはもうありません」とも語っている。
フジテレビの広報宣伝部に『古畑』の復活、同ドラマの脚本を務めた三谷幸喜氏が承諾している件について問い合わせると、以下のように回答した。
「ご指摘のような事実はございません」
やはり、古畑任三郎が再び事件現場に戻ってくることはないようだ。