スポーツ

先場所Vの大の里、名古屋場所で苦しいスタート 関係者が同情する“河村たかし市長と相撲を取った力士は優勝できない”のジンクス

大の里にとって思わぬ難敵?(左は河村たかし市長/時事通信フォト)

大の里にとって思わぬ難敵?(左は河村たかし市長/時事通信フォト)

 大相撲7月場所が名古屋で始まった。2場所連続休場中だった横綱・照ノ富士が連勝スタートを切る一方、5月の夏場所で12勝3敗での優勝を果たし、成績次第では場所後に大関昇進の可能性があるともみられていた新関脇の大の里は初日に御嶽海、2日目には若元春と平幕相手に2連敗。4日目まで3敗という苦しいスタートとなった。そうしたなか、関係者の間ではある“ジンクス”の存在が囁かれているという。

 大関昇進の目安は「三役で3場所33勝以上」とされ、3月の春場所に平幕だった大の里は“対象外”のはずで、審判部も表向きは今場所を大関昇進が懸かる場所と位置づけてはいない。ただ、新入幕だった1月の春場所からすでに3場所連続11勝以上の成績を残しており、今場所で優勝、あるいは優勝に準ずる成績なら大関昇進があると見られてきた。そうしたなかでの苦しい連敗スタートについて、二所ノ関一門関係者はこう言う。

「北陸(石川県)出身の大の里にとって、名古屋場所では“準地元場所”だし、昇進へのプレッシャーもあるのだろう。とはいえ、初日と2日目の相撲は、対戦相手の左からのおっつけに、大の里が得意とする右差しが完全に封じられての不利な体勢からの負けとなった。大の里の相撲が研究されており、稽古量が足りないと指摘する親方もいる。

 大の里が所属する二所ノ関部屋から中村親方(元関脇・嘉風)が分家独立し、部屋から友風(十両)、嘉陽(十両)ら力士8人が転籍。環境が大きく変わった。とくに日体大の大先輩の友風がいなくなったのが大きい。中村親方の内弟子のうち、大の里と同じ海洋高と日体大の1年先輩である白熊(十両)は二所ノ関部屋に残ったが、白熊は友達のような関係で、苦言を呈してくれる力士がいない状況です。そのため稽古の量も内容も、中村親方が独立する前とは違うとみられている。稽古不足で、相撲が長引くとスタミナが問題になるともいわれています」

市長と相撲を取った力士は、名古屋場所の成績が振るわない

 先場所後は優勝関連のイベントが目白押しとなったことによる調整の難しさもあっただろう。ただ、そうした話とは別に、今場所の大の里の苦戦を予見する向きもあった。そこには、名古屋場所をめぐる“ジンクス”の存在があるのだという。相撲担当記者が言う。

「関係者のなかには大の里への同情の声も聞かれます。というのも、名古屋場所前には直前の夏場所の優勝者など注目度の高い力士がPRのために名古屋市役所を訪問して河村たかし市長と相撲を取るのが恒例で、今回は大の里がその役を担ったのですが、“河村市長と相撲を取った力士は優勝できない”というジンクスがあるのです」

関連記事

トピックス

太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑(時事通信フォト)
【激震スクープ】太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑 大阪府下の元市議会議長が証言「“500万円を渡す”と言われ、後に20万円受け取った」
週刊ポスト
2024年5月韓国人ブローカー2人による組織的な売春斡旋の実態が明らかに
韓国ブローカーが日本女性を売買春サイト『列島の少女たち』で大規模斡旋「“清純”“従順”で人気が高い」「半年で80人以上、有名セクシー女優も」《韓国紙が哀れみ》
NEWSポストセブン
村上信五とマツコ・デラックス
《不適切編集謝罪も街頭インタビュー継続》『月曜から夜ふかし』は存続できるのか? 問われる根本的な問題「一般人を笑い者にする演出」「笑いの手数を追求するスタッフのプレッシャー」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン