茂木敏充・幹事長(時事通信フォト)

茂木敏充・幹事長(時事通信フォト)

茂木敏充・幹事長は党内や公明党からも信用がない

 ワースト2位には、現職幹事長の茂木氏がランクインした。自民党ナンバー2で茂木派の会長でもあり、政策通として知られる。岸田首相がコケたら次期総裁の最有力候補とも見られていた。

 元TBS記者の政治ジャーナリスト・田中良紹氏と野上氏がいずれもワースト1位に挙げた。理由は一致している。

「与党の幹事長はたとえ泥をかぶってでも政権を支える責任があるが、茂木氏は“裏金問題はオレの責任じゃない”とばかりに何もせず、岸田首相がコケるのを待っていた。そうした計算高く、無責任な姿勢は自民党内でも不興を買っている。連立を組む公明党からも信用がない。

 政策的に能力があっても、党内でさえ信用されない政治家は国民から信頼される総理にはなれない」(野上氏)

「国民の批判を高めた裏金問題は、岸田政権の落ち度ではなく自民党安倍派の問題である。自民党の最高責任者は肩書き上は岸田総裁だが、党運営の最高責任者は幹事長だ。それが全く機能していない。自分の仕事から逃げるような人間を総理にしたら日本はおしまいだ。政治家になる前から知っているが言われるほどの能力はない。官僚と変わらない程度で政治家としては落第だ」(田中氏)

第3回に続く第1回から読む

※週刊ポスト2024年8月2日号

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