年の離れた姉が「母親代わり」
なぜ一度離れた陸上の世界へと戻ってきたのか。
「山本選手は早くに母親を亡くし、年の離れた姉が母親代わりだったそうです。姉から『お母さんはスポーツが好きだった。お母さんのぶんまで陸上を頑張ってほしい』と言われたのと、同世代の仲間たちの活躍に刺激されて、再び走ることを決意したと聞きました」(前出・スポーツ雑誌記者)
亡き母の思いも背負って、走り続ける山本選手。その素顔について彼女を知る人物が明かす。
「ファッションへのこだわりが強く、ネイルまで気を抜かないので、周囲に“オシャレ番長”と呼ばれています。スラッとした体型で、ショートパンツがよく似合っています。ばっちりメイクして走っていることへの批判もありますが、“オシャレしたほうが戦闘モードになれる”という理由があるそうです。
あとはインスタ映えする感じのカフェ巡りが趣味で、『RADWIMPS』や『ONE OK ROCK』といった人気アーティストがお気に入りのようです」
予選敗退という結果に終わったが、積極的な姿勢をみせ、「先頭を走れてすごく良い景色を見られましたし、自信になりました。純粋に走ることを楽しめました」と笑顔で会場を後にした山本選手。SNS上で集める注目も力に変えて、来年の東京世界選手権に向かう。