再度逮捕された羽賀研二。梅宮アンナへのエールも送っていた(右はHPより)
「羽賀研二だけは連れてくるな」沖縄ヤクザのドンの怒り
当方がヤクザ専門誌である『実話時代』編集部に入社し、住吉会系幹部の連載をしていた頃、羽賀研二との交流を知り、初めて黒い交際を目の当たりにした。その後、暴力団を使って債権者を脅迫した経緯をみても、羽賀容疑者が暴力団と近い距離にいたのは明白だ。
もちろん当時は暴排条例などなく、暴力団との交際はモラル的に問題があっても犯罪ではない。暴力団は興行をシノギにしていたため芸能界と関係が深く、当時はよく芸能人のディナーショーなどを主催していた事情もある。今の物差しで羽賀容疑者を断罪するのは行き過ぎだ。
ともあれ、そういう経緯なら、ヤクザ筋に当てれば事情が分かるかもしれない。羽賀容疑者は沖縄生まれで、所有していた土地や自宅もまた沖縄にある。まずは沖縄の指定暴力団・旭琉会に兄弟分がいる広域団体幹部に訊いてみた。
「亡くなった沖縄のドン、富永親分(富永清・旭琉会初代会長。2019年7月没)は、沖縄出身者を分け隔てなく可愛がっていた。スポーツ選手も芸能人もウチナーンチュ(沖縄生まれの人)なら応援した。でもたったひとり、羽賀研二だけはNGなんだそう。なにがあっても絶対に連れてくるなと厳命されていたと聞く」
羽賀容疑者が所有する不動産について質問したのだが、地元の人間にしか事情は分からないという。そこで北谷の不動産業者を紹介してもらい連絡した。彼曰く、北谷の現役暴力団たちも、やはり羽賀容疑者とは関係を持たないようしていたという。
「欲深いヤツなら、北谷の不動産を手放したくないだろう。東日本大震災からずっと値上がりし、インバウンドが復活し、海外からの投資もあって、1日で倍になるなど、でたらめな値段だからさ。羽賀研二? 現役の人らはみな交流しないようにしてたからね。そもそも羽賀と付き合ってさ、いいことなんかなにもないよ」(北谷在住の不動産業者)
地元の暴力団から蛇蝎のように嫌われていた羽賀容疑者に手を差し伸べたのが、弘道会のナンバー3である稲葉地一家・松山猛総裁だった。