第4回公判では、瑠奈被告(30)が取り乱した際に録音されたデータなどが弁護側の証拠として提出された。絶叫しながら「殺してやる」などと父親の精神科医・田村修被告(60)を罵倒する音声が再生されて、傍聴人らは沈黙を守りつつも、法廷には動揺した空気が広がった。
また、修被告のほか、浩子被告の6学年上の兄・Aさんの証人尋問もあった。氏名や住所は全て伏せられて、別室で尋問されている声だけが聞こえる形式で行われた。もちろん、Aさんの姿はわからない。
Aさんは、30代で結婚して実家を出るまでは浩子被告と一緒に暮らしていたという。「本が大好き。美術展の会場で座って(来場者を)監視する仕事をしていたと思う」と妹の人柄について語った。