「2023年6月下旬だと思います。(浩子被告に)コーヒー豆を送ってもらったことがありました。お礼の電話をかけても応答がなく、7月3日くらいに再度電話しました。コーヒーのお礼、そのコーヒーの由来とか、いろいろ聞いて教えてくれました」
電話で何気ない会話をしていただけに、妹の逮捕にはショックを受けたようだ。Aさんは、「真実が明らかになってほしいと思いました」と語った。
いかんせん幼少期の出来事であるため、弁護人が「昔すぎないか?」と指摘する場面もあったが、Aさんの証言からは小さい頃から瑠奈被告のワガママを咎めない父母の過保護ぶりが伝わってくる。
これまでの公判では、中学時代から不登校となり、仕事もせず実家で暮らし続ける娘のことを最優先する“瑠奈ファースト”な親子関係が明らかになっていた。一家の歪みは、遠く昔から少しずつ生じていたのかもしれない。