芸能

《追悼》服部幸應さん、「BISTRO SMAP」で紡いだSMAPとの深い縁 木村拓哉の器用さを「本物の料理人になれるかも」と称賛、メンバーたちに伝授した料理への愛

料理評論家の服部幸應さん

料理評論家の服部幸應さん

 あまりに突然のお別れとなった。10月4日、料理評論家の服部幸應さん(享年78)が死去した。 

「自身が理事長を務める東京・千駄ヶ谷の服部栄養専門学校の校長室で倒れて、同日中に搬送先の病院で亡くなりました。既往歴はなく急性心不全とのことですが、最近は周囲に『過労で調子が悪い』と訴えていたそうです。あまりに突然の死に多くの関係者は言葉を失っています」(全国紙社会部記者) 

 亡くなる4日前にはパティシエの鎧塚俊彦氏と対面。その際に服部さんが「のどが痛くて声が出ない」と不調を訴えていたという。 

「倒れる当日にはラジオ番組で共演している元モーニング娘。の保田圭さんとランチを取り、10日ほど前にはフジテレビの人気番組『料理の鉄人』で共演した阿部知代アナウンサーとも久しぶりに食事を楽しんだそうです。最後まで食と交友関係を大事にする人でした」(テレビ局関係者) 

 黒のマオカラーと明るいキャラクターで人気を博した服部さんは、食育や、食に携わる人材育成に長く尽力し、1977年には父親が創業した服部栄養専門学校の校長に、1981年には服部学園の理事長に就任した。2015年には食分野の功績を認められ、フランス大統領からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章した。 

 服部さんを一躍有名にしたのは、1993年に放送が始まった『料理の鉄人』だ。約6年間にわたり解説を務めた服部さんはアイアンシェフと挑戦者の調理を通じて、料理対決の面白さとプロの技術を視聴者に伝えた。また、その手法を応用したのが1996年に始まった『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)「BISTRO SMAP」(以下、ビストロ)だった。 

 木村拓哉(51才)、稲垣吾郎(50才)、草なぎ剛(50才)、香取慎吾(47才)がシェフとなり、オーナー役の中居正広(52才)が呼び鈴を鳴らしてゲストのオーダーを告げると、「ウィー、ムッシュ!」と4人のシェフが応えて調理を開始する──この人気コーナーの監修を担当したのが服部さんだった。 

「当初、番組の説明を受けたとき、服部先生はSMAPのことをまったく知らなかったそうです。最初はメンバーが包丁を持つ手が危なっかしくてヒヤヒヤしていましたが、彼らは教えたことをそのまま素直に受け入れてメキメキ上達するので、服部先生は驚いていた。 

 特に木村さんの器用さには『本物の料理人になれるかも』と舌を巻いていた記憶があります。料理の腕が上がるとメンバーは器にまでこだわるようになり、服部先生は『ずいぶん本格的だな』と笑顔を浮かべていました」(前出・テレビ局関係者) 

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン