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《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】

ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)

ハマスの性暴力を描いたドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるスーサナ(映画の公式インスタグラムより)

 イスラム組織ハマスによる大規模攻撃から1年が経った──2023年10月7日、ガザ地区近くのイスラエル南部で行われていた音楽フェスなどが攻撃対象となり、少なくとも364人が死亡したとされている。イスラエルとの停戦は未だ実現せず、現在もガザ地区には101人の人質が拘束されたままだ。

 大規模攻撃をめぐっては、ハマスの戦闘員による性暴力疑惑があり、音楽フェスの生存者から「男たちが一人ずつ女性を襲うところを目撃した。女性は下半身から血を流していた」といった証言も出ている。ハマスは性暴力疑惑を否定しているが、国連の専門家チームは今年3月、「ハマスによる大規模攻撃の際、少なくとも3か所で性暴力が行われたと信じるに足る根拠が見つかった」と発表した。

 イスラエル人で弁護士のアミット・スーサナさんは、ハマスの元人質として性被害を公表した初めての女性だ。スーサナさんはハマスの監視下のなか、子供部屋のベッドルームで、左足首を鎖でつながれた状態で過ごしていた。国際ジャーナリストが解説する。

「イスラエルの歴史ある新聞社は、55日間の監禁生活についてスーサナさんを取材し、《人質日記》などと題したタイトルで、彼女が受けた性被害について生々しく伝えています。スーサナさんを暴行したのはムハンマドという男で、彼女のところにやってきては、となりに座って体を触ってきたそうです。『今から君をサミラと呼ぶよ』とロールプレイのようなことも提案してきたといいます」(国際ジャーナリスト、以下同)

 自分の身を守るため、スーサナさんは必死に生理中のふりをしたという。

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