スマホに見つかった遺書のようなメッセージ

スマホに見つかった遺書のようなメッセージ

質疑応答では「動画を拡散した生徒」への疑問も

 保護者説明会では、質疑応答の時間も設けられた。「いじめが事実と認めているような印象を与えないか、保護者としては心配だ。毅然と否定してほしい」と学校側に対外的なコメントを出すように求める声もあったほか、「同じ子どもの親として、心に傷を負った元生徒(Aくん)のいち早い回復を願っている」とAくんを気遣う声も寄せられた。

 また、「動画を拡散した生徒に、非常に悪意を感じる。動画を拡散した生徒への何らかの指導があってもいいんじゃないか」という意見に対して、学校側は以下のように回答している。

「(動画について)アンケートで調査し、名前の挙がった生徒は別室での指導で反省を促し、保護者を呼んで誓約書を取りました」

 ここで保護者から「あくまで指導であり、(動画を拡散させた生徒は)停学といった処分は受けていない?」と質問が飛び、学校側が続けて回答した。

「中学校において、停学といった処分の規定はしておらず、実質、別室指導が停学のような扱いになっており、一番重いのが進路変更勧告というところです」

 説明会では「修学旅行以前のいじめの可能性については、どのように結論づけられたのか?」という質問もあったが、学校側は「一方的にずっとやられるいじめの構図ではなく、お互い手を出したり口を出していた」と回答した。

 こうして約2時間の説明会が終わったが、前出の学校関係者は納得がいかない様子で語る。

「学校側の説明を受け入れた保護者もいるようですが、自分も含め、釈然としない思いを残したままの関係者も多い印象です。なぜ加害生徒は高校に進学し、被害生徒だけが外部進学になったのか、肝心な部分がいまいち腑に落ちず、Aくんが問題児だったように聞こえました。しかし本当に、それで済ませていい話なのでしょうか」

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン