国内

【名門暴力団が“闇バイト”に組織的関与か】世間の喧騒も「何で大騒ぎしているんだ」とヤクザたちが涼しい顔のワケ…「ガサ入れなんて珍しくもない」

司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされている(時事通信フォト)

司忍組長も傘下組織組員の「オレオレ詐欺」による使用者責任で訴訟を起こされた(時事通信フォト)

 やはり「闇」には彼らが潜むのか。11月12日、特殊詐欺の『闇バイト』をSNSで募集した疑いで暴力団組員らが逮捕された事件を受け、熊本県警は指定暴力団「道仁会」本部事務所(福岡県久留米市)に家宅捜索に入った。

「11月1日に熊本市内の男子高校生とその姉がSNSで『短期間で高収入』などと“出し子”や“受け子”の募集を投稿していたことで逮捕されたことがきっかけになりました。警察の捜査で、こうしたリクルーターのリーダー的な存在を務めていたとして、5日に道仁会傘下組織の幹部・西村達哉容疑者(27)が逮捕されました。警察は道仁会の組織的な関与があったと見て、事務所の家宅捜査に踏み切った」(全国紙社会部記者)

 九州の暴力団といえば「工藤会」の名がよく知られているが、道仁会もその“危険性”がこれまで幾度となく問題になった。代表的なのが2006年から約7年間行なわれた浪川会(旧・九州誠道会)との抗争だ。この抗争で、一般人1人を含む14人の死者を出した。また、今年5月に四代目の小林哲治会長が突然引退したことも大きな話題を呼んだ。

「小林会長は、山口組分裂抗争のキーマンの一人でもあった。組員数の差はついているとはいえ、神戸山口組の井上邦雄組長は徹底抗戦を展開し、六代目山口組側も決定打に欠けた状態が続いている。そんななか小林会長は2022年と2023年に井上組長と会食の席を持ち、和平交渉に臨んだと実話誌などで報じられている。井上組長が首を縦に振らなかったため話は流れてしまったが、他の組の抗争の仲介を行なうのは暴力団業界でもよほどの格がないとできないこと」(同前)

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン