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《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」

「SUNTORYドリンクスマイルBAR」

「SUNTORYドリンクスマイルBAR」

 そろそろ2024年も終わりが近づき、忘年会の予定が入り始めている人も多いことだろう。気づけば、この週は飲み会の予定がふたつ、次の週は3つ……。いや~、自分の肝臓はどこまで頑張れるのか!? とはいえ自他ともに認める酒飲みである筆者は、“適正飲酒”という言葉をどこか他人事のように捉え、「自力で家に帰れる状態のうちはどこまで飲んでもよし」程度に考えていた。しかし、それは再考すべき飲酒スタイルだったのかもしれない──。

改めて考える「適正飲酒の大切さ」

 サントリーは2024年11月より、適正飲酒の大切さとお酒の魅力を伝えるための新たな活動「ドリンク スマイル」をスタート。同月6日、サントリー株式会社代表取締役社長である鳥井信宏氏とサントリーホールディングス株式会社執行役員グローバルARS部長の宮森洋氏が「東京ミッドタウン日比谷」で会見を開き、「ドリンク スマイル」の取り組みについて説明した。

サントリー株式会社代表取締役社長・鳥井信宏氏(右)とサントリーホールディングス株式会社執行役員グローバルARS部長の宮森洋氏(左)

サントリー株式会社代表取締役社長・鳥井信宏氏(右)とサントリーホールディングス株式会社執行役員グローバルARS部長の宮森洋氏(左)

 サントリーでは今後、適正飲酒について学ぶとともにお酒の価値を実際に体験できる「ドリンク スマイル」セミナーを企業、自治体、大学向けに開催し、2025年~2030年に20万人に実施することを目指す。ほかにも2030年までに、適正飲酒に関するメッセージを国内外で延べ10億人に発信し、従業員への適正飲酒教育もグローバル全体で約4万人に定期的に実施するのが目標だという。なお、セミナーで用いられる約10分間の動画に女優の吉高由里子さんが出演することも発表された。

セミナーの動画に出演する吉高由里子さん

セミナーの動画に出演する吉高由里子さん

 サントリーは1976年、不適切な飲酒に関する広告表現を自主規制する宣伝コードを業界で初めて制定するなど、適正飲酒の重要性を長年訴えてきた。歴史あるこれまでの啓発活動を踏まえて、今回「ドリンク スマイル」の取り組みでは、適正飲酒啓発による「お酒との共生社会実現」に「お酒文化の継承」を加えることで、より多様な“飲み方”を提案していくという。鳥井社長は語る。

啓発活動「ドリンク スマイル」について説明する鳥井社長

啓発活動「ドリンク スマイル」について説明する鳥井社長

「お酒を飲む人、飲まない人が分け隔てなく、お酒やノンアル・ソフトドリンクなど、それぞれのドリンクを持って幸せな時間を過ごしてほしい。コミュニケーションを良くし、笑顔のある場を共有できる「お酒ならではの価値」を大切にしていきたいという意味を込めた。家で飲むときも、“疲れているときはノンアルコールビールにしませんか”、“時間を決めて飲みましょう”など、体に負担のかからないようなことも勧めていきたいと考えています」

 サントリーは、酒類事業を手掛ける企業として幅広いアルコール飲料のポートフォリオを有している。消費者は好みに合う味、アルコール度数の商品を選ぶことが可能だ。さらに同社は近年、「ノンアルだって、乾杯だ。」というキャッチフレーズのもと、ノンアルコール飲料にも一層注力している。時代の変化とともに、大規模宴会に少人数飲み、ひとり飲み、家飲み、アルコール/ノンアルと、“飲み”の在り方は多様化している。時代に合わせて、啓発活動においてもより幅広い提案が求められているのだろう。

サントリーはさまざまなアルコール飲料とノンアルコール飲料を販売している

サントリーはさまざまなアルコール飲料とノンアルコール飲料を販売している

……と、ここまでの会見のなかで、筆者は左手にアルコール体質判定のジェルパッチを貼っていた。参加者全員に配布され、判定に20分間かかるということで、会見中貼っておくように促されたものだ。

腕に貼ったアルコール体質判定のジェルパッチ

腕に貼ったアルコール体質判定のジェルパッチ

 会見後に剥がしてみると、ジェルパッチを貼っていた部分がほんのり赤く染まっている。どうやら色見本によると、実は筆者の体質は「ホントは飲めない族」だったらしい。

時間を置いて、ジェルパッチを貼った箇所を見てみると肌が薄い赤色に。「ホントは飲めない族」の横にある見本色に近いことから自身の“適正”がわかる

時間を置いて、ジェルパッチを貼った箇所を見てみると肌が薄い赤色に。「ホントは飲めない族」の横にある見本色に近いことから自身の“適正”がわかる

 日本人の3~4割がこの体質とのことだが、「無理して飲むと肝臓をこわしやすく、食道がんなど上部消化器がんにもなりやすいのです」というパンフレットの文言に冷や汗が……。好きなお酒を好きなように飲む生活を過ごしてきたけど、もしや適正飲酒って他人事じゃない?

 ついでに個人的な話をさせていただくと、30代に入ってから、ライフステージの変化にともない、周囲の友人たちがあまりお酒を飲まなくなってきたのに少々寂しさを感じている。そんな自分にとって、「ドリンク スマイル」の理念は響くものがあった。

サントリーは適正飲酒の啓発を1986年から続けている

サントリーは適正飲酒の啓発を1986年から続けている

〈『ドリンク スマイル』が目指すのは、適正飲酒とノンアルコールも含めた“お酒”によって笑顔がもたらされる『お酒との共生社会』です。笑顔が重なり、キラリと光るロゴには、お酒のある席で、お酒を飲む人も飲まない人も、すべての人が別け隔てなく、豊かな時間を共有することで、新しい出会いや発見が生まれ、笑顔の絶えない空間になることを表現しています〉(プレスリリースより)

 もしかすると自分は、“飲み会=お酒をたくさん飲む場所”のような固定観念を抱えていたのかもしれない。おいしいドリンクとともにその場の全員が楽しい時間を共有できるのであれば、飲むものがアルコールかノンアルコールかは些末なことじゃないか。

「SUNTORYドリンクスマイルBAR」に展示されていたさまざまな飲料

「SUNTORYドリンクスマイルBAR」に展示されていたさまざまな飲料

 むしろ、低アルコールやノンアルコールにも目を向けたほうが、より豊かな“飲み”の体験を得られるのでは? 本当はアルコールにそれほど強くない体質であることが判明した以上、飲み方も見直したほうがいいだろうし……といったことを考えて、とりあえずまずは「ドリンク スマイル」をPRするための期間限定バーイベント「SUNTORYドリンクスマイルBAR」(すでに終了)で、ノンアルコールドリンクを頼むところから始めたのだった。

会場では適正飲酒の大切さを訴える「モデレーション広告」なども展示された。こうした広告をサントリーは1986年から展開している

会場では適正飲酒の大切さを訴える「モデレーション広告」なども展示された。こうした広告をサントリーは1986年から展開している

お酒に含まれている「純アルコール量」が大切だと訴えている

お酒に含まれている「純アルコール量」が大切だと訴えている

会場でノンアルコール飲料を受けとる

会場でノンアルコール飲料を受けとる

 サントリー「まるで梅酒なノンアルコール」を使ったパイナップルソーダ、最近のノンアルコール飲料はおいしい……!

「ホントは飲めない族」なので今日のところはこの一杯で

「ホントは飲めない族」なので今日のところはこの一杯で

“適正飲酒”と聞くと堅苦しさを感じる人もいるかもしれないが、飲み方を見つめ直すことは、決して飲みの楽しさを狭めるものではない。きっとまた新たな楽しさの発見につながるはずだ。

▼サントリーグループ「ドリンク スマイル」ホームページ

サントリーグループ「アルコール関連問題に関する取り組み」ホームページ

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