国際情報

《トランプ圧勝の大統領選からアメリカがみえる!》「なぜ火曜日に投票?」「どうして選挙人という存在が生まれた?」から「ハリスに待ち受ける屈辱」までジャーナリストが解説

小川寛大氏の同連載は「ビックコミックオリジナル」で連載中

小川寛大氏の同連載は「ビックコミックオリジナル」で連載中

 SNSはアメリカ大統領選挙を変えた──ドナルド・トランプ氏の圧勝で終わったことで、新たな潮流が米国で生まれつつある。約170年の歴史を有す「伝統ある大統領選」はどう変革するのか。それを理解するには独自の大統領選の“仕組み”を知るのが必要不可欠だ。いまさら聞けない常識から、知っていれば“通ぶれる”ネタなどをわかりやすく解説する『ビックコミックオリジナル』で好評連載中のジャーナリスト小川寛大氏による『アメリカ大統領選を10倍面白く読む!』の最新回を公開する。

 * * *
 結局、勝者はトランプだった。

 11月5日に投開票されたアメリカ大統領選挙は、共和党の前大統領、ドナルド・トランプが、対抗馬である民主党の現職副大統領、カマラ・ハリスを破って当選するという結果になった。

 同時に行われた、アメリカ連邦議会の上院と下院の選挙(上院は約3分の1、下院は全員が改選された)でも、上院・下院ともに共和党過半数を獲得した。今回の選挙は、トランプ圧勝と言って差し支えないだろう。

 なぜ今回、全米の有権者はトランプを選んだのかといった政策論は、各種のメディアでも多々行われている。だから本記事ではそれよりも手続き論的な視線から、大統領選挙を見てみよう。

 前述の通り、今回のアメリカ大統領選挙は11月5日に投開票が行われた。すなわち、アメリカでも日本でも、火曜日の平日だった。「選挙といえば日曜日」という日本とは、状況が異なる。読者のなかには、アメリカ大統領選挙の開票状況が気になりながらも、仕事もあってなかなかリアルタイムで情報を追えなかった人も、いるかもしれない。

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン