芸能

高田文夫氏が企画プロデュース 関東のお笑いファン必見、鬼も笑う落語会&東京漫才が2月に開催

高田文夫氏がプロデュースする“東京のお笑いの祭典”(イラスト/佐野文二郎)

高田文夫氏がプロデュースする“東京のお笑いの祭典”(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は高田氏が企画プロデュースする新年の落語会と東京漫才のイベントについて綴る。

 * * *
 12月に入っちゃった? これは「メディアの敗北」なのか。よく分からないがめでたいのは大谷のMVPに琴櫻のV。その裏で寂しかった北の富士、火野正平の死。私と本当に仲のよかった桂雀々まで他界。ここ10年くらい毎年12月は国立演芸場で(近頃は渋谷の伝承ホール)1年間を振り返る“チュウチュウマウス会”を中心とした「雀々の会」をやっていたのに。私のひと回り下のネズミ年が雀々なので、ただ客前でイチャイチャするだけの年の瀬の風物詩。マウス会も解散である。

  芸人と肩書きの秋笑えぬ死
  祝儀より不祝儀増えて喜寿となる

 雀々がいなくなっても年が越せる体力と精神力を身につけよう。

 気分一新、前向きに。なんでも早め早めが一番いい。“出前とお礼は早いほど喜ばれる”(by文夫)。来年のことを言うと鬼が洗うのか、鬼が払うのか、鬼が笑うのか。

 鬼のことまで手がまわらないが、2025年2月1日(土)は関東のお笑いファンは大集合。高田文夫企画プロデュースによる「あっぱれ!明治座名人芸2025」であります。

 昼と夜ありまして昼(12時開演)は「立川志らく芸歴40周年大落語会」であります。志らくがまだ学生の頃、オドオドして私のところへやってきて「だ、だ、だんしの弟子になりたいんです」。その手をひいて談志のところへ連れてったっけ。あれからもう40年もたつんだなぁ。私も年をとるはずだ。

「好きな若手選んでいいよ」と言ったら「ランジャタイ国崎とトム・ブラウン」と不思議なことを言う。ゲストにはドラマでも共演した女優の二階堂ふみさんがお祝いに……。どんなトークかお楽しみ。

 夜の部は(17時30分開演)みごとに揃いました。「シン・東京漫才BIG3!」です。人気も実力も年収も申し分なし。爆笑問題、サンドウィッチマン、ナイツ。火花散る今が盛りの芸をみせてくれるでしょう。トークには私もからんで若手の東京ホテイソン、キュウのドラフト会議となり、どっちかが漫才協会に入れられる運命に。

 前売りは12月15日(日)午前10時から明治座チケットセンターでご予約下さい。

 詳しいことは追ってお知らせしますが「オール日芸寄席」の“仙台公演”が4月9日(水)に。いつもの志らく、白鳥、一之輔に故郷凱旋ライブとして里帰りの宮藤官九郎を私が連れていきます。

※週刊ポスト2024年12月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト