スポーツ
【米国裁判】水原一平被告の判決は

《大谷翔平との通訳生活》水原一平被告が申立書で主張した「過酷な労働環境」「給与水準」裁判所に情状酌量を求める

水原一平容疑者の半生を振り返る(C)BACKGRID,Inc/AFLO

水原一平容疑者の半生を振り返る(C)BACKGRID,Inc/AFLO

 ドジャース・大谷翔平選手(30)の口座から1700万ドル(約26億3000万円)を不正送金したとして、銀行詐欺罪などに問われている元通訳の水原一平被告(40)。1月23日(日本時間)、米連邦検察は4年9か月の禁固刑と釈放後3年間の保護観察、大谷選手への1697万5010ドル(約26億円)の賠償金支払いなどを求めた。

 一方、水原被告は情状酌量を求めて、裁判所に申立書を提出。そのなかで水原被告は、自身が過酷な労働環境にあり、その対価に見合った報酬を与えられていなかったなどと訴えている。NEWSポストセブンは、水原被告の供述などが記載された複数の申立書を入手した。裁判資料を一部抜粋し、水原被告の主張を振り返る。【前後編の前編】

「ひどい低賃金だと感じていた」

「寛大な判決をお願いします」──申立書の冒頭で水原被告はそう前置きしていた。一部報道では、「最長33年の禁固刑」といった判決が出る可能性が指摘されてきたこともあり、水原被告が裁判所に提出した書類には、減刑を求めることを目的に、自身の窮状を訴える文言が並んでいる。

《通常、日本の野球選手がアメリカの球団に移籍する場合、さまざまな仕事を担当する複数のスタッフを帯同させるものだが、翔平が帯同させたのは私だけだった。翔平が行くべき場所まで車で送り、頻繁に買い物に行き、彼が必要だというときは常に動いていたので、24時間体制で待機しているような感じだった。

 多忙な野球のスケジュールに加え、日米間でエージェント業務をこなすなか、時差もあって夜中の12時過ぎまで対応に追われ、寝不足になることも多々あった》(裁判資料より一部抜粋。以下同)

 水原被告は書類のなかで、自身を肉体的・精神的に追い詰めたのは、10月から1月までのオフシーズンだったと主張している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン