スポーツ

水原一平被告、裁判で暴露した大谷翔平の私生活“婚前契約”の存在も明かす 「24時間365日待機」「激務なのに低賃金だった」との主張を繰り広げる

裁判で大谷翔平の私生活を暴露した水原一平被告(時事通信フォト)

裁判で大谷翔平の私生活を暴露した水原一平被告(時事通信フォト)

 3回の延期を経てようやく量刑が言い渡されようとしている水原一平被告(40才)。26億円の奪取を正当化するべく彼が綴ったのは、恩人である大谷への反逆とも思える内容だった。

「To my beautiful wife(私の美しい妻へ)」

 かつてない一言に会場が沸きたった。1月25日(現地時間)、米ニューヨークで開かれた全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会を、ロサンゼルスで起きた山火事の影響などを理由に欠席したドジャースの大谷翔平(30才)は、英語のビデオメッセージを送った。そのなかで述べたのが冒頭の一言だ。

「メッセージの終わり近くで『私の美しい妻へ。いつもそばにいてくれてありがとう』と真美子夫人(28才)への感謝を伝えました。改めて彼女にぞっこんなのだと感じましたね。振り返れば、昨年3月に元通訳の水原被告の賭博スキャンダルが発覚し、思わぬ大騒動に巻き込まれた大谷選手を献身的に支えたのが真美子夫人でした。

 ただ最近、水原被告のある告白が大谷夫妻のプライベートを脅かしているようなのです。大谷選手は、私生活が晒されることを嫌っています。にもかかわらず、苦楽をともにした元相棒が、またも大谷夫妻の平穏を壊そうとしている。まさかここまで彼から裏切られることになるとは思ってもみなかったでしょう」(スポーツライター)

 水原被告が大谷の口座から不正に送金したなどの理由で、ドジャースを解雇されたのは昨年3月。その後彼は大谷の口座から約26億円を騙し取った銀行詐欺罪などで起訴され、2月6日に量刑が言い渡される予定だ。

「米連邦検察は1月末に4年9か月の禁錮刑、大谷選手への賠償金の支払いといった量刑を求める文書を裁判所に提出しました。対する水原被告側は『ギャンブル依存症の被害者だった』として1年6か月の禁錮刑が妥当であると主張し、さらに水原家は“一家総出”で減刑を求める申立書を裁判所に提出しました」(在米ジャーナリスト)

 本誌『女性セブン』は、申立書の全文を入手した。全編英語で綴られており、その枚数はA4用紙42枚に及ぶ。

「申立書には、被告の両親と妻、そして大谷選手と水原被告の古巣である日本ハムから届いた言葉も記されており、水原被告がいかに“善良”な人間であったかが記述されています」(前出・在米ジャーナリスト)

 たとえば、水原被告の父親は、息子が初めての給料で立派な薄型テレビを買ってくれたという親孝行な一面を記し、母親は、自身が交通事故に遭いリハビリ中だったときに、息子が食料品などを注文してくれたと感謝を伝えた。また、夫は「自己犠牲」を厭わない人間であると強調した水原被告の妻は、続けて次のように釈明した。

《彼は利己的あるいはわがままな理由から罪を犯したのではありません。当時の彼は精神的に正常な状態でなかったと信じています》

 それらの申し立てに前出の在米ジャーナリストは厳しい目を向ける。

「水原家の申立書は“お涙頂戴”的な要素ばかりです。家族が身内を擁護するのはやむを得ませんが、水原被告が犯罪に手を染めるような人物ではないと主張したいあまり、『悪いのは本人ではなく、彼の精神状態をおかしくした環境だ』と強調している印象を受けます」

 水原被告が指摘した「環境」というのは、彼が大谷と過ごしてきた日々にほかならない。

「渡米してから6年以上、二人三脚で歩んできた2人だけに、事件発覚の当初は、大谷選手が水原被告に対し、『元仲間だから』とかばう気持ちと『裏切りを許せない』という怒りの感情のどちらを抱いているのかさまざまな推測が飛び交いました。

 昨年末にNHKで放送されたインタビューで騒動について尋ねられた際は、『まだ終わっていない』と言葉少なに答えるばかり。しかしフタを開けてみれば、大谷選手からの申立書はなかった。水原被告を見限ったのでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)

 献身的に尽くしてきたパートナーから突きつけられた「ノー」は、水原被告の心に影を落とした。

「もう大谷選手のプライベートを黙っている必要はない、と水原被告は反旗を翻したのでしょう。彼は、自身の精神状態が正常ではなかったことを伝えるべく、過酷な労働環境を訴えるなかで、あろうことか大谷選手の極秘プライベートまで暴露しているんです」(前出・在米ジャーナリスト)

 2024年2月末に大谷が自身のインスタグラムで発表した結婚報告は、瞬く間に世界中を駆け巡った。

「大谷選手と真美子夫人との結婚については、入籍日も明かされておらず、詳細は本人たちしか知りません。しかし水原被告は申立書のなかで、自分の多忙さを物語る一例として、大谷夫妻の婚前契約を結ぶために日本とアメリカの弁護士の調整などを担っていたことを明かしてしまいました。夫妻のトップシークレットが公になったのです」(前出・在米ジャーナリスト)

 そもそも婚前契約は当事者間で交わすものだ。それを表に出すという行為は、守秘義務違反に抵触する恐れもある。国際弁護士でニューヨーク州弁護士の清原博さんが解説する。

「婚前契約とは、結婚生活における家事や育児の分担、万が一、離婚した場合の財産分与などのルールを結婚前に決めておくことを指します。日本ではあまりなじみがないですが、アメリカではスムーズな結婚生活を送るために一般的に行われています。

 特に大谷選手の場合、1000億円超のドジャースとの契約金の大半が後払いで、これから入金されることになります。契約が結婚前に結ばれていた場合、契約金が夫婦の財産なのか大谷選手個人の財産なのか微妙になってきます。無用なトラブルを避けるためにも、婚前契約で財産管理などを話し合ったのではないでしょうか」

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン