芸能

《中居正広引退騒動を過熱させたSNS社会》タレントたちの「中居さんはいい人」主張も誹謗中傷の材料に 加害者にならないためにどうすべきか

芸能界から引退を表明した中居正広

芸能界から引退を表明した中居正広

 今芸能界といえば、元SMAPの中居正広の引退とそれに関連したフジテレビを巻き込む女性トラブルの話題一色だ。SNSにはさまざまな情報が飛び交っている。芸能界を含む社会の闇が暴かれる一方で、匿名性によるマイナスの影響も大きいSNS。有名人批評などに定評のあるライター・仁科友里さんが中居引退騒動をふまえて、誹謗中傷の被害者が生まれる理由と誹謗中傷する側にならないための心得について提唱する。

 * * *
 性的トラブルに関して、被害者に誹謗中傷がなされるケースは後をたちません。そこで、今回はSNS社会と性的トラブルについて考えてみたいと思います。

被害女性に根拠のない批判

 まず、ひとつめの理由として考えられるのが、性的トラブルのニュースをうけとめるこちら側の法的な知識にバラつきがあるからではないでしょうか。昨年12月19日発売『女性セブン』によると、中居さんと被害を受けた女性との間で示談が成立し、解決金として9000万を支払ったそうだと報じられました。中居さんの代理人によると、すでに解決しているとトラブルを認めたものの、守秘義務があるので詳細は明かせないこと、被害を受けた女性に対して過度の取材をしないなどの配慮を求めています。これを受けて、女性に対して寄せられたのが「大金をせしめたあげく、守秘義務違反をしてバラした」とまるで被害女性がお金目当てで計画的に中居さんを陥れたという書き込みが見受けられたのでした。また、今年の1月に中居さんが引退したこともあって「示談金を払ったのに、なぜ引退しなければいけなかったのか」と、中居さんの払い損であるかのように解釈している人もいました。

 多くの専門家が、示談とは当事者間の契約であり、被害者の口から事件を漏らされる心配がなくなるものの、示談の前に経緯を聞いていた家族や友人などの関係者を拘束するものではないと解説しています。つまり、示談したからといって「すべてチャラになる」わけではありませんし、被害者の女性は守秘義務に違反していないと言えるわけです。

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン