ライフ

ミュゼプラチナムが全店一時休業、他医院が顧客救済の動き、従業員の給与支払い遅れるなど混乱、支援企業と連携し4月再開予定と説明

エステ脱毛大手のミュゼプラチナム(公式ホームページより)

エステ脱毛大手のミュゼプラチナム(公式ホームページより)

 エステ脱毛大手のミュゼプラチナムは、2025年3月21日、全店を一時営業停止すると発表した。

 東洋経済オンラインが一部の店舗で自主的に休業していたと報道していたが、今回、同社が全店の休業に踏み切ると正式に発表した。

 一連の動きを受け、既に他の脱毛サロンや医院が、施術を受けられなくなった人のための救済プランを提案する動きも出ている。

「優良支援企業から資金支援」と説明

 ヒフコNEWSでこれまでに伝えたように、ミュゼプラチナムは、一部店舗の従業員が抗議のために自主的に休業していたことが報じられていた。2024年11月から給与の支払いが遅れ続けており、店舗でも必要な消耗品が不足していることが、SNSなどでも伝えられていた。

 こうした動きがある中で、ミュゼプラチナムは21日、公式サイトで全店舗の一時営業停止に踏み切ることを正式発表した。同社によると、新しい経営体制に移行し、国内の優良企業から資金支援を受ける方針が決まったと説明している。休業理由は、機器のメンテナンスや店舗改修、スタッフの再配置などだとしている。

 既に契約のある顧客は「休会」扱いになり、契約期間を最大半年延長することも発表している。

 脱毛業界はもともと競争が激化していた中で、コロナが起きて顧客が減り、大量広告や人件費高騰などで苦境に陥っている。運営会社の経営破綻が後を絶たない。医療脱毛の値上げや男性顧客の増加など、新たな変化が見られている。

一部の医院が救済策を提示

 ミュゼプラチナムの一時休業を受け、脱毛を受けられなくなった人への救済を申し出る動きが早くも出ている。

 これまで脱毛サロンが経営破綻した際には、他のサロンや医院が安価で施術を提供する救済策を講じたケースがあったが、今回は休業という形ではあるものの、同様の動きが見られている。

 SNSで見る限りでは、医院による提案が出ているほか、セルフ脱毛サロンが救済策を打ち出しているケースも見られる。

 脱毛を取り巻く環境が大きく変化する中でも、脱毛サロンの苦境は続くとみられ、業界の混乱はしばらく続く可能性がある。

参考文献

資金支援およびサービス拡充準備に向けた一時休業のお知らせ

エステ脱毛大手ミュゼプラチナム、東洋経済が一時営業停止と報道、裏に業界構造のひずみ、医療脱毛では値上げの動きも、ヒフコNEWSは「女性超えの男性需要」を伝える

【プロフィール】
星良孝/ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表、獣医師、ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

ヒフコNEWS

ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。

関連キーワード

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン