送検された高野容疑者(時事通信フォト)

現在、容疑者は鑑定留置されたうえで刑事責任の有無を調べられている(時事通信フォト)

「家族と疎遠で告別式もなかった」

 裁判記録や高野容疑者の供述などから、”金銭トラブル”の一部はうかがえるものの、2人の間でどんなやり取りが行われていたのか、その全容が明らかになったわけではない。四十九日を目前に控えたいまも、佐藤さんの友人は事件を消化できずにいる。

「愛里はことしの1月か2月に『ふわっちのデイリーランキングで1位になったら、なにか大きなイベントをやる』と言っており、それが今回の “山手線一周企画” でした。リスナーから常に『イベント配信いつやるの?』とは聞かれていて、愛里は『暖かくなったらやるよ』と言っていましたが、前々からあの日に“山手線一周企画”をやるつもりだったわけではないみたいです。

 体が弱いのに山手線沿いを歩くなんて言い出したので、驚いたのを覚えています。あのイベントさえなければ、まだ生きていたのかな……なんて思うこともあります」

 事件後、高野容疑者との“金銭トラブル”が明らかになったことで、佐藤さんを批判する声も上がった。佐藤さんの突然の死に向き合うには、あまりに難しい環境だった。

「亡くなったあと、愛里が悪かったのかなとか、自分も何かできたんじゃなかったかなとか、いろいろなことが頭の中を巡って……。都内で火葬は行われましたが、彼女は家族と疎遠だったこともあってか、告別式もなかったと聞いてまた悲しくなりました。少し時間は経ちましたが、友達にはまだ落ち込んでいる子も多くて。お別れ会をしようなんてムードもまだありません。

 愛里の写真を見ると、亡くなったことが今でも信じられないんです。愛里にも悪かったところはあるのかもしれないけど、それでも殺されていいわけじゃないですよね。高野容疑者を許すことはできません」

 婚約者もおり、年内には“花嫁”になるはずだった佐藤さん。未来ある女性に手をかけた高野容疑者に、司法は今後どのような判断を下すのか──。

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