少年の返済額も残り120万円となっていたが…
「まだ反省していないと思いましたが、自分は本人が少年院から出てきて『また働きたい』というなら、雇ってもいいかなと思うんです。彼をただのテレビマンにしようとは思っていなくて、彼には常々『お前は泥棒と言う世間でいうデメリットが1つ乗っかっている。
ただ、文化人とかやるなら元泥棒という肩書がメリットになる可能性もある。映画を作るにしても、元泥棒だった人間が作るほうが一般の人よりメリットがあるんだから』と育ててきたんですけど。まだ若いから、なかなか伝わらなかった。でも、なんだかんだ(自分は)クズが好きなのかもしれません(笑)」
──今後の目標などはありますか。
「実は4月20日付で稲沢CATVを退社しました。会社ができて20数年間連続で赤字でしたが、自分が入って初めての黒字にして貢献もしたつもりです。これからは『ワハハ本舗』エンタメ部『株式会社とれたて堂』という自分の会社を立ち上げ、映像、デジタルコンテンツを含めて、タレント事務所ができるように、幅広く行う予定です。新しい会社に小堀さん? タレントとしてはいらないですかね(笑)」
──退社されたとは驚きました。でも、ガッポリ建設は「ワハハ本舗」と契約を解除されていますけど、大丈夫ですか?
「『ガッポリ建設』としては解雇され、小堀さんは契約も解除されていますけど、室田稔としてはまだ『ワハハ本舗』に所属しているんですよ。会社のホームページに俺の名前もありますし、一応、社長の喰始さんの許可はとっているので。相方と違って俺は勘当されていないので(笑)。
ただ、相方が『キングオブコントに一緒に出てくれ! 俺には勢いがある、優勝獲るぞ!』とかも言ってきますし、ピンでやりたいネタもできたので、今後も芸人として、また社会人としても気持ちを新たにスタートしたいと思っています」
(了。前編から読む)
