文化服装学院に入ったときに知り合った 奥さま。ロンドンに留学中の写真

ロンドンに留学中のドン小西さん

 おかげで視野が広がり、人との繋がりも広がりました。ファッション業界は意外に狭いですから。借金は10年ほどで完済しました。ゼロからもう一度立ち上がったことで、自分の本当の独自性というものを見つけつけることもできた。だから、今となれば、あの地獄の苦しみも人生の1ページかな、経験して良かった、と思っています。

 このマンションも1億2000万円で買い戻しました(笑)。でも、もう売ってもいいかな、とも思っていて。この前、不動産屋に査定してもらったら4億円だって言われました。まだ決めたわけじゃないけど、軽井沢に住むのもいいかな、と思っているんです。

 実は、この夏に再婚しようと思っています。

 相手は僕が明星大学理工学部電気工学科を中退し、文化服装学院に入ったときに知り合った同窓生。元妻です。5歳年下で、結婚したとき彼女はまだ19歳、僕が24歳でした。女房は今年70歳になるんだけど、キレイですよ。僕は若い子とさんざん付き合ってきたけど、若い子は外見はキレイでも、中身は必ずしもそうとはいえない。「やっぱり中身だなあ」と、ここ10年ぐらいで思うようになったんだな。

 * * * 

 続編ではなぜ元妻との結婚を決断したのかについて語る。

後編に続く

取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/山口比佐夫

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