(左から)今田美桜、河合優実、原菜乃華の魅力を語ろう(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
回を重ねるごとに盛り上がりを見せるNHK朝ドラ『あんぱん』。作品を華やかに彩るのが、今田美桜(28)演じるヒロイン・のぶを長女とする“朝田3姉妹”。長女のみならず、次女・三女もその魅力は“ヒロイン級”だ。
「はちきん(土佐弁で男勝り)」ぶりを随所に見せて明るく活発な長女・のぶ(今田)と対照的に、しっかり者で冷静な次女・蘭子(河合優実、24)。家族に愛されて育った末っ子らしく、無邪気で甘え上手な三女・メイコ(原菜乃華、21)。そんな朝田家の3人の個性の違いが、朝ドラ『あんぱん』のストーリーに躍動感をもたらしている。
「この3姉妹の実現は奇跡です」
そう興奮気味に語るのは、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』著者の田幸和歌子氏。
「これまで『朝ドラヒロイン候補生』の記事などで、河合さん、原さんの名前を何度か挙げてきました。いずれヒロインを演じるのではないかと思っていた2人を出し惜しみなく妹役として起用している。3人が揃うシーンは華があります」
奇跡のキャスティングと評されるが、物語の進行上、次女・蘭子と三女・メイコを演じる2人の俳優には、まだ馴染みが薄い視聴者もいるかもしれない。蘭子を演じる河合はドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)で今作にも出演する阿部サダヲ(55)の娘役でブレイク。
「河合さんは山口百恵さんに似ているとの声もありますが、内に秘めたエネルギーを感じさせる。主演映画『ナミビアの砂漠』では暴力的な感情を持つ複雑な女性を見事に演じました。セリフが少なく静かな作品・役柄でも、お芝居は雄弁で、表情や仕草から感情を読み取りたくなるような魅力があります」(同前)