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《今年90歳の『踊る大捜査線』湾岸署署長》俳優・北村総一朗が語った22歳年下夫人への感謝「人生最大の不幸が戦争体験なら、人生最大の幸せは妻と出会ったこと」

俳優・北村総一朗さん

俳優・北村総一朗さん

『踊る大捜査線』(フジテレビ系)シリーズで“スリーアミーゴス”の1人・神田総一朗署長を演じてきた俳優・北村総一朗さん。とぼけた味のある芝居が多くのファンを惹きつけてきたが、実は新劇の「劇団昴」で長年活動してきた舞台人でもある。今年9月に90歳の卒寿を迎えるが、この5~6月、劇団昴の企画・プロデュース公演『フツーの生活 長崎編』で演出を務めるという。稽古場近くの喫茶店で、元気の秘訣を聞いた──。【前後編の前編】

休憩をとるのを忘れる…今もバリバリ現役

 北村さんが舞台の演出を手がけ始めたのは2017年、81歳のとき。今回の『フツーの生活 長崎編』で5本目となる。演出は名前だけ、というのではなく、文字通り、連日、劇団員の稽古を見て指導を行っている。

「稽古は午後1時から7時まで。もちろん、ずっと稽古場にいて、みんなの芝居を見ていますよ。大きな声が出ることもあります。僕は昭和の人間だから、ついつい。パワハラと言われないよう、気をつけているのですが。休憩をとるのを忘れちゃって、ぶっ続けで長時間もやってしまい、周りに休憩を促されることもあります」

「連日の稽古でしんどい」と言いながら、やり通す気力・体力は『踊る大捜査線』時代と引けを取らないように感じる。『フツーの生活 長崎編』は戦争がテーマで、原爆が投下された長崎が舞台。北村さんはこの4月に長崎へ飛び、原爆資料館や平和公園、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館などを訪れ、爆心地に立った。坂の多い長崎の街を、よくぞ歩いたものだ。

「思っていた以上に大変でした。でも、爆心地に立って、空を見ると、ちょうど太陽が真上にありました。すごく眩しく目なんて開けられなくて、これが落ちてきたら……とゾッとしました。というのは、被爆者の方々は原爆が投下されたとき、“第2の太陽”が出現したのだと思ったのだそうです」

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