パキスタンの国際的なイメージ向上のために発信したものと見られている(YouTubeより)
「マルホトラ容疑者は、一連の旅行はスポンサーによる後援があったと主張していました。のちに、アラブ首長国連邦を拠点とする旅行会社が一部出資していたことが明らかとなりましたが、同会社とスパイ活動やそれに伴う資金援助に結びつく直接的な証拠はないとのことです」(同前)
また、インドの現地メディアは、さらなる疑惑が浮上したと報じている。
「『INDIA TODAY』は、パキスタンが自国のイメージ向上のため、オランダやイギリス、アメリカなどのインフルエンサーにテロリズムや不安定な治安に対する懸念を払拭するための発信させていると報じました。しかし、その根拠は動画内で発信している内容が一致しているという程度に留まっており、真偽は定かではありません」(同前)
情報が錯綜するなか、5月22日、パキスタン南西部で子供たちを乗せた通学バスが爆破され6人が死亡する事件が発生。パキスタン・シャリフ首相は『インドの支援を受けたテロリストによる卑劣な攻撃だ』と主張した。5月10日の停戦合意後も、互いに「違反行為があった」と相手国を非難しており、両国の緊張状態はまだ続くとみられている。