「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
金田:それ覚えていてくれたか、偉い。ワンちゃんとの初対決も三振やったな。この若造が、何が王だとね。
長嶋:まったく新人をイジメることしか頭にないんだから(笑)。
〈ONが口を揃えて
「これほど長時間ハラを割って話し合ったのは初めて」と言った座談会は180分に及んだ。1981年1月16日号の後編では、ミスターが終生貫いた「野球への思い」を語っている。〉
金田:シゲはもう一度ユニフォームを着なきゃいかん。ワシはこの男にだけはユニフォームを着せておきたい。
長嶋:ボクから野球を取ったら何も残りませんからね(笑い)。
金田:ホント、ワシの夢なんじゃ。シゲが監督、オレが監督でゲームをやるのが……。シゲはどこのチームでもええ。あんまり巨人になんかこだわらんでええ。背広でフロントに閉じ込めることを考えるような巨人には(笑い)。
長嶋:やっぱりボクは背広の男ではないですから。
※週刊ポスト2025年6月20日号