通学時に校門前から生徒が生配信したことをきっかけに炎上、学校も巻き込まれた(イメージ)
現在は様々な誤解も解け、娘は元気にアイドル活動を続けているが、根強く残る「偏見」による弊害は今後も続くだろうと深くため息をついた。
校門前から生配信
学校の勉強のように明確に努力が点数に反映されるわけではない芸能活動は、一筋縄ではいかない。必ずしも努力が報われる世界ではないと、これまたSNSなどに多く出回っている情報で知られているはず。ところが、アイドルに対する若者たちの熱は高まり続けているとうなだれるのは、大阪府内の公立中学校の女性教諭。
「学年に3~4人ずつ、ネットで芸能活動をやっている生徒がいます。そのうちの一人が、ネットオーディションの当日の朝、友達や両親と一緒に校門に立って”投票して”と選挙のように演説されていたんです。しかもその様子を生配信したり、ファンの方が映像を使ってたくさん転載していたんです」(公立中学教諭)
すると、このネット動画を見た一部の親や、見ず知らずの視聴者から学校に批判の電話が殺到したという。
「その子、元気で有名な生徒ですが非行はなく、ある程度のことは学校も友達もご両親も許していた側面がありました。奔放さが人気の理由でもあるようでしたし、そんなもの、と我々も考えていました。しかし、女の子は批判に耐えられなくなり、芸能活動を辞めてしまった。私たち学校や大人たちが、もっと状況を見極めるべきでした」(公立中学教諭)
お互いの素性をよく知り、どんな人物なのか承知している仲間たちの間では許容されても、関係性がまったくない人たちに囲まれると、同じように受け入れられないことはある。その落差は、どんなスターであっても生じることで、大人であれば違いを承知して受け止め次へと行動できるが、子供にそれは苦しいだろう。
SNS上だけでなく、テレビや雑誌、地方のケーブルテレビ局やローカルタウン誌にまでアイドルが登場し、もはやアイドル飽和状態の日本。何らかの形でアイドルになることが、将来設計に有利だという受け止めまでされるようになった。この現状の善し悪しには言及しないが、子供たちや大人たちが「アイドル」に振り回される姿はあまり健全とは思えない。それは目標な のか目的なのか、子供も大人も冷静に考えてほしい。
