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渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」

「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」

初の写真集『水平線』を発売する渡邊渚さん(写真/西條彰仁)

 昨年8月末にフジテレビを退社した渡邊渚アナウンサー(28)。2020年の入社後、多くの人気番組を担当したが、2023年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出し、NEWSポストセブンのエッセイ連載『ひたむきに咲く』も好評だ。今回は記念すべき初写真集となる『水平線』(集英社刊)の発売を記念して、タイ・クッド島での撮影秘話やタイトルに込めた想いを綴ってくれた。

* * *

「肌の露出なんて普通は無理」と言われるけれど

 自分の話で大変恐縮ですが、6月25日に初めての写真集『水平線』が発売されます。写真集というと、綺麗で人気のある芸能人やアイドルが出すものというイメージだったので、自分にオファーが来たときは本当に驚きました。

「私の写真集なんか誰も見ないし、買わない」

 と担当編集の方にもずっと言ってきたし、今でもそう思ってます。でも、いろんな方に背中を押され、写真集なんて人生に一度出せるか出せないかだと思い、挑戦してみることにしました。この半年、様々な仕事をするたびに、「PTSDになった人間がそんな仕事できるわけない」だとか、「病気も何もかも全部嘘だ」と叩かれてきました。

 特にグラビア誌に出ると「肌を露出するなんて普通は無理」と言われます。でも、これができるのです。むしろ、できてしまうのです。病気になる前からグラビア誌には出ていたので抵抗がないという側面もありますが、思うように過ごせなかった日々があったからこそ、自分を解放することに躊躇がなくなったのだと思います。

 これを“トラウマの再演だ”と言う人もいます。確かにそう見えてもおかしくないと私も思って、何度も自分自身に問いました。それでも写真集をやろうと思ったのは、「今の自分を残して欲しい。私は世間に恥じることなんてしてないし、誠実に生きてきている。そんな今の自分を再び愛したいし、大事にしたい」と考えたからです。

 また今回のスタッフさんたちが元々何度もお世話になっているメンバーだったので、心して撮影できるとわかっていたのも、挑戦できた大きな理由でした。この方たちに任せれば絶対にいいものができる、大船に乗った気分で、タイの離島・クッド島に向かいました。

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