解散を発表したTOKIO(HPより)
国分太一(50才)がコンプライアンス違反を理由に無期限活動中止を発表、TOKIOは解散することになった。メンバーの松岡昌宏(48才)は、集まった報道陣の質問にひとつひとつ答えるという形で約20分、国分とのやりとりや解散を決めたいきさつなどについて語った。真摯な姿に「男気会見」と呼ぶメディアもあった。臨床心理士の岡村美奈さんが、会見時に見せた松岡の足の動きから本音を分析する。
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国分太一さんのコンプライアンス違反による番組降板を受け、わずか5日で解散を発表した「TOKIO」。元メンバーの松岡昌宏さんは、主演舞台が行われる劇場に集まっていた報道陣の取材に応じ、自身の言葉でストレートに真摯に今の胸中を語った。最後にマイクを向けていた報道陣から拍手が出たほどの会見には、語り口やコメントの内容もさることながら、仕草にも2つのポイントがあった。
1つ目は帽子を脱いだ時の仕草だ。報道陣の前に躊躇することなく立つと、松岡さんは「このたびは国分太一のことで皆様にご迷惑をおかけしております。お騒がせしております。大変申し訳ございません」と被っていた黒いキャップを脱ぎ、頭を下げて謝罪した。この時、彼は帽子を脱いだ頭に手を添え、髪を隠すような仕草を見せた。SNSなどでも指摘されたが、おそらく金髪を隠すためだろう。謝罪の場に金髪はそぐわないと考えたのか、金髪を手で隠し、さっとまた帽子を被った。
もう1つは彼の足の動き。”現時点では自分が広報”であり、「どこかでこういう形になるであろうと、どこかで自分の中で想定していた」という松岡さんは、「もしこういうふうになった時、しっかり自分の口からお話しようと」とよどみのない声ではっきりと語った。
その言葉が本心だったことは、彼の足の動きから読み解くことができる。足の動きは人の心の内を最も表しやすいといわれている。FBIの捜査官ジョー・ナヴァロ氏の著書『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』(河出書房新社)では、「体中の中で最も正直な部分、人が本当にしようとしていることを一番物語る部分、その人が考えていることを正確に反映するノンバーバル・』シグナルを探すべき部分」は、”足”だと書かれている。ボディーランゲージの権威といわれるアラン・ピーズ夫妻の著書『本音は顔に書いてある <言葉の嘘>と<しぐさの本音>の見分け方』(主婦の友社)では「本音は脚に聞け」という章がある。人の体は脳から遠くなるほど、意識が届かなくなるため、脚や足先は意識が行きわたらないと書かれている。つまり最も本音が出やすいのが脚や足先だ。