〈出てきたら殺しちゃうかも〉

「被害者に殺されるほどの落ち度はない」と冒頭陳述を締めくくった検察官に対し、舞被告の元交際相手・岩城被告の弁護人は、原さんが生前に配信で舞被告をはじめとする西高家について言及していたことに触れた。

「舞さんと被害者にはトラブルがあった。交際中に立て替えた金をめぐる対立があり、2023年5月に被害者から脅迫を受けた舞さんは警察に相談した。被害者は逮捕され、のちに釈放されたが、チャンネルで西高家のことについて配信していた。視聴者から悪意あるコメントが寄せられ、舞さんや西高家、岩城被告は不安を感じていた。また、岩城被告と舞さんは2023年9月から同居していたが、これは舞さんが被害者から脅迫を受けて避難してきたという事情がある」(岩城被告の弁護側冒頭陳述)

 初公判では、5人や原さんが事件前に交わしていたLINEの内容が証拠として読み上げられた。トラブルを抱えていた張本人の舞被告は、原さんが愛知県の警察に逮捕勾留されていたころ、その母親・美保被告とのトークで次のように送信していた。

〈あいつの動画見てるけど、ほんとふざけてる、うそばっかり 何なのこいつ〉
〈出てきたら殺しちゃうかも グサグサに刺し殺してやりたい アイスピックで目ぐりぐりやったあと 顎をトンカチで砕いてやりたい〉

 公判では、交際相手だった舞被告を守るために事件に加担したとされる岩城被告と、実際に原さんの首を結束バンドで絞めた、舞被告の父親・昌浩被告の被告人質問が予定されている。ふたりは何を語るのか。判決は7月11日に言い渡される。

取材・文/高橋ユキ(ノンフィクションライター)

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