国内

田久保眞紀・伊東市長が会見でピンクのジャケットを着た狙いと「卒業と勘違い」に無理がある理由

記者会見する静岡県伊東市の田久保真紀市長。ピンクのジャケットが注目を集めた(時事通信フォト)

記者会見する静岡県伊東市の田久保真紀市長。ピンクのジャケットが注目を集めた(時事通信フォト)

 謝罪会見といえば、芸能人もYouTuberも黒スーツや黒ネクタイなど、黒っぽい服装で人前に出てくるのが最近のやり方だろう。ところが、静岡県伊東市の田久保眞紀市長は、疑惑について謝罪すると思われていた会見にピンクのジャケットであらわれた。臨床心理士の岡村美奈さんが、ピンクを選んだ田久保市長の真意と狙いについて分析した。

 * * *
 7月7日。静岡県伊東市の田久保眞紀市長が会場に現れた瞬間、その姿に唖然とした人が多かったのではないだろうか。学歴詐称疑惑をめぐって世間を騒がせていた田久保氏が着用していたのは、ピンクのジャケットだったからだ。

 会見冒頭、田久保氏は「私の学歴に関する問題で、皆様方に本当に大変ご迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ございませんでした」と述べ、頭を下げた。謝罪の場に不釣り合いなピンク色のジャケットが、この人は本当に謝罪する意思があるのかと思わせた。

 謝罪会見なら、着用するジャケットは暗色のグレーや黒がスタンダードだ。ピンクはあり得ない。それに彼女は普段、黒系のジャケットが多い。わざわざこの会見にピンクのジャケットを選んだのには、彼女なりの意図があるのだろう。

 ネットやメディアでは、ピンクジャケットを巡り非難や批判が飛び交った。“謝罪には不釣り合い”“ピンクを着て出てくる感覚がわからない”“謝罪にピンクは普通じゃない”などだ。誰もがこの会見を謝罪会見だと思っていたからだが、田久保氏にとってこの会見は謝罪するための会見ではない。謝ったのは騒動がおきてしまったことに対してであり、自分の過ちを認めて謝罪したのではない。だからこの会見は釈明のための会見であり、再出馬を表明するための会見ということになる。再出馬のためと思えば、ピンクを着てきた意味がわかる。

 さらに問題となっている卒業証書の真偽は、捜査機関の判断に委ねるという。

 ピンクという色は、無邪気で無害な印象を与え、主体的よりも依存的なイメージであり、守られたい庇護されたいという気持ちを印象づけるといわれている。捜査機関に委ねることで、経歴や卒業証書の虚偽を自ら認めることなく、辞職して再選を狙うという逃げ道を見つけたのだ。そして彼女はピンクを選んだ。

関連記事

トピックス

大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
TikTokをはじめとしたSNSで生まれた「横揺れダンス」が流行中(TikTokより/右の写真はサンプルです)
「『外でやるな』と怒ったらマンションでドタバタ…」“横揺れダンス”ブームに小学校教員と保護者が本音《ピチピチパンツで飛び跳ねる》
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン