被害者のAさんが住んでいた総世帯数179戸のタワーマンション。事件現場となった
また、検察側が指摘した「キャストと客という関係は明白だった」という主張についても、「そもそも2人はリスナーと配信者として出会った」とした。
弁護人「リスナーとして出会ってから結婚の話になるまで3年間、2人は友達のような関係だったと言えます。彼氏の愚痴も聞くし、店を閉める手伝いもしました。また、和久井さんは店ではなく、電話でAさんの夢などについて語られています」
和久井被告が最終弁論でとった「意外な態度」
その一方で、Aさんが1600万円を受け取った後に述べた言葉が、被告人を追い詰めたという。
弁護人「LINEのやり取りにもありましたが、Aさんは和久井さんに『働いて1円でも多く貯めて』『ドライバーも掛け持ちできるよ』『(消費者金融から)借りられないとナメクジ以下』『片っ端から借りて』と精神的に追い詰めた。
シャンパンタワーをしなければ新しいSNSのアカウントを教えないといい、『私の愛情ぶんのお金を持ってくるんだよね?』と不安を煽りました。そして、タワーをした後、一方的に連絡を遮断したのです」
そうして、「被害者の落ち度は大きいと言わざるを得ない」とし、裁判官に「懲役11年」を求めたのだった。