その総数は実に3万個以上に及ぶ
三浦春馬さんの“遺志”とは
「私たちの活動の根底には、外国製品に押され、素晴らしい『日本製』の品々が減りつつある現状への危機感があります。『日本のものづくりの価値を伝えたい』、三浦さんの遺志を繋げていきたい、それが私たちの原動力です。
その思いが伝わっていると感じる瞬間がありました。提灯の前で写真を撮っていたご家族がいて、小学生のお子さんが『お父さん、日本製って何?』と尋ねていたのです。この活動が、三浦春馬さんの思いと共に、次世代にまで関心の輪を広げるきっかけになっているのだと、実感しました」
しかし、なぜ『みたままつり』なのか。実は、三浦さんにとって靖国神社は馴染み深い場所だったという。グループ代表でジャーナリストの水間政憲氏が語る。
「2013年に公開された映画『永遠の0』で、春馬さんは特攻隊員だった祖父の人生をたどる現代の青年という難しい役どころを演じました。役作りに真摯に取り組む春馬さんは、戦争を題材にした数多くのドキュメンタリーを鑑賞し、祖父が戦時中をどう生きたか、家族にも熱心に話を聞いていたそうです。その過程で、単なる役作りを超えた、戦争や平和に対する真摯な思いが芽生えた。それ以来、プライベートで毎年、靖国神社に参拝するようになったと聞いています」
三浦さんゆかりの場所だった靖国神社。彼の影をもう一度落とすかのように、提灯は掲げられていたのだ。