横列を何重にも作った「スクラム」を組む中にバッチリとメイクをした謎の美人がいた
なぜ「中核派」に? 幼少期を振り返る
「現在の日本社会で、若い女性は虐げられていると感じています。キレイでいなくてはならない。それを社会が強いているからです。だって、キレイだったら得しますよね? 容姿を武器にするアイドルはもちろん、営業の仕事だって、キレイに越したことはない。私は整形に400万円ほどかけています。でも、どんなにキレイになっても、上には上がいるし、お金はかかり続けるし、キリがない。多くの女性が私と同じような悩みを抱えているのではないでしょうか」
──女性が生きづらい社会を変えたくて、中核派に飛び込んだということでしょうか。
「なんでここまでしないといけないんだろうってふと思ったのは、ひとつのきっかけかもしれません。こういった社会の根源的な問題を解決するものは政治しかありません。
しかし、既存の政党はどこもピンときませんでした。悩みを抱える私が生きている社会を生み出したのが既存政党ですからね。日本共産党も結局、資本主義の体制下でうわべの活動をしているだけです。そこで知ったのが、中核派と全学連でした」
──ニノミヤさんが話すことは理解できる一方で、中核派に入るというのは突飛に感じます。まずは、これまでの人生を聞かせて下さい。出身はどちらで、どのような幼少期を過ごしたのでしょうか。
「関東地方の出身です。おとなしめで、いわゆる優等生だったと思います。大人の言うことはちゃんときく。自分がおかしいな、と思ったことも口にはしないで、とにかく大人の言うことを聞いていました。だから、教師からも気に入られていたと思います。小学校の時、クラスの問題児をなんとかするために、教師は私にいろいろなことをさせていました。教師の犬でしたね(笑)」
──クラスにいる“いい子ちゃん”ですね。小学校で何か印象的だった出来事とかはありますか。