『#違法ガール 履歴書に書けない私の裏バイト』

『#違法ガール 履歴書に書けない私の裏バイト』単行本第2巻が発売される

メンズエステ嬢が“格安スマホ”を新規契約した理由

——原作執筆にあたっては、やはり店舗への潜入取材なんかも?

阿部氏:経費が出るようになってようやく行けるようになりました(笑)。ただ、マンガのネタになるような面白い話は当然すぐには出てこなくて、最初の頃はかなり苦労しました。お店のキャストも、身元も分からないような一見客に対しては、当然踏み込んだ話なんてしてくれません。

 でも、最新のメンズエステ編に関しては、元アイドルの女性が『実は私、ちょっと前までやってた』と告白してくれたことから、だいぶ助けてもらいました。現役アイドル時代にメンズエステ嬢だったという、衝撃のカミングアウトでしたが(笑)。

——現役のアイドルがメンズエステ店に勤務するなんてことが、本当にあるんですか。

阿部氏:彼女の場合生活に困っていたわけではなくて、「整形費用に注ぎ込んだクレジット支払いがどうやっても完済できない」という理由から、メンズエステ店での勤務を始めたと。今っぽい理由といえば、そうだと思います。

 彼女の場合、本業で培ったファン対応力を存分に発揮していたためか、あるお客さんが入れ込みすぎてストーカーっぽくなってしまったというんです。毎日恐ろしい量のLINEが届くようになったと。その後、店の最寄り駅で偶然を装って声を掛けてきたことで、怖くなり店を辞める決断をしたということでした。

 彼女の場合は生活に困っていたわけではないので、メンズエステ店に見切りをつけることもできたんでしょうが、一方で『他にできることがない、逃げ場がない』ような女性は、それこそ事件になってしまうような最悪の展開も十分考えられますよね。

——7月上旬には静岡県のガールズバーで、男性客による女性キャストの刺殺事件が発生しましたね。

阿部氏:事件を取材することはほとんどないのでニュースを見ている程度ですが、私が取材した元アイドルのメンエス嬢は、そのストーカー予備軍となってしまった男性客に2ヶ月ほどで100万円近く使ってもらっていたそうです。彼女は罪悪感や危機感を抱きながらも、『これが自分の収入にダイレクトに繋がるから』と、うまくかわすことができなくなっていったと言っていました。

 ただ、元々期間限定と決めていたことや、LINEアカウントもメンズエステ用に新規契約した格安スマホで作っていたことから、スパッと切り捨てることができたそうです。

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