同僚は「なぜ人を殺したのか」と驚きを隠せない様子だった
同僚が証言「大人しくて無口なベトナム人」
「かなり大人しい方だったと聞いています。あまりしゃべらず無口なほう。勤務態度は真面目で、遅刻や無断欠勤などもなかった。従業員どうしのトラブルなども聞いていません。
うちで働き始めたのは昨年の1月頃です。工場では、生きた鶏を加工して食肉にしていました。監理団体が毎月面談をして、生活面や給与面などについて聞き取りをしているが、特に不満は言っていなかったそうです」
前出の全国紙記者によれば「金銭面で困窮していたとの見立てもある」というカン容疑者。職場では勤勉で知られていたという。
「うちの工場では5年前から実習生を雇用していて、今いるのは5期生。(カンさんは)4期生にあたります。食品関係は人手不足の影響が深刻で、求人を出しても応募がなく、苦慮していたんです。ですから実習制度でベトナムの子たちがきてくれたのは、とても助かっていた。
容疑者はフルタイムで働いていましたよ。実習生は本人が希望すれば毎月20〜40時間ほど、時間外労働をする人も多いです。あと実習生には、なるべく工場に馴染んでもらえるような活動もしていました。勤務外では釣りをしたり、家庭菜園をしたりすることもありました。しかし、なんでこういう事件を起こしてしまったのか……。みんな驚いています」(同前)
今すぐ現金を手に入れなければいけないほど、困っていたのだろうか──。佐賀県警は、事件の経緯や動機について現在も調べを進めている。
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