当選した場合に政党に合流する可能性はあるのか(時事通信フォト)
「国政への再挑戦」に燃える山尾氏は結局、全国最多の7枠で、知名度の高さが有利に働く東京選挙区からの出馬を決断したわけだが、果たして勝算はあったのか──。
国民民主党関係者はこう指摘する。
山尾氏の集票力とは
「公認を内定したのにネット世論の反発が大きいからと内定を取り消し、対応が二転三転した党への批判は相当なものでした。山尾氏の記者会見の内容はだいぶ残念な結果でしたが、山尾氏が党からハシゴを外される格好になったのも事実で、一定の“同情票”を集められると踏んで、無所属での立候補に踏み切ったのではないでしょうか」
山尾氏の得票数については、政党の支援もないことから「せいぜい数万票」(永田町関係者)との見方もあったが、蓋を開けてみると同氏は10万6230票と、10万票以上を獲得した。
山尾氏が掲げる「中道政治」にどれだけの有権者が賛同したのかは不明だが、同氏に一定の集票力があることも選挙結果からはうかがえる。一方、山尾氏の国政復帰のハードルが高いことも想像に難くない。
山尾氏は敗因について、Xに「時間不足」や「準備不足」を挙げているほか、陣営での敗戦の弁では「私自身の伝える力の不足もあるでしょう」と語っている。
このことについて、ネット上では辛辣な言葉が飛び交っている。
〈伝える力が足りないんじゃなくて、自分を省みる力が足りない〉
〈あの記者会見をやった上でよく出馬できたな〉
〈(不倫相手とされる男性の元妻で自ら命を絶った)元奥様の人権を損なった自分を反省し、ご冥福と謝罪をしない限り、あなたはだれも信用しない〉