山尾氏は今回の選挙戦を振り返って、いま何を思うのか(時事通信フォト)
山尾氏は今回の選挙戦を振り返って、いま何を思うのか。問い合わせたところ、以下のような回答があった。
「カオスな選挙戦の中…」
「無所属20日間の短期決戦で10万を超える都民の方々に支持頂いたこと、心から感謝しています。与党に幻滅、野党は乱立、ウケ狙いの政策や差別用語が飛び交うカオスな選挙戦の中、『落ち着いて経済・防衛・皇室の土台を立て直し、本当の誇りある日本をつくろう』と『中道政治』を訴えました。
議席に届かなかった結果の責任はすべて私自身の準備不足・力量不足。他方でボランティア選対の力強さは、中道政治を求める声の確かな証明だったと思います。中道の受け皿を広げるため、精進します」
自身の公認内定を取り消した国民民主党について、取消直後には玉木代表ほか党執行部への怒りが報じられることもあった。しかし、すでに吹っ切れているようだ。
「玉木さんにも執行部にも個人的にネガティブな感情はありません。組織としての統治不全は相当深刻だと言わざるを得ませんが、一人ひとりは、リスクをとって政治に挑戦する同志だと思っています。むしろ私自身は、公認取消の結果、無所属で立候補でき、『ポピュリズムに走らない中道路線』という政治家としての信念を貫くことができました。
組織に潰されずに再起できるというメッセージとともに、政界への女性の挑戦を応援していくという目標もできました。人生万事塞翁が馬。状況は変化するでしょうが、自分の信念は貫いて、その時々の最善を尽くしていきたいと思っています」
今後向かう目的地にも変わりはない。
「国政復帰の意志に変わりありません。今回の選挙で、中道政治の旗をともに掲げてくれるかげかえのない仲間ができました。これからは1人で判断せず、仲間とともに次の道筋を描き、決断していきたいと思っています」
国政復帰への強い意志を見せる山尾氏。議員バッジを再び胸につける日は来るのだろうか。