浴槽のお湯は白濁し「温泉」と表記があるが、「お湯に重曹を混ぜただけ」だという(大手旅行サイトより)
1階の「池田温泉」はホンモノの温泉
“温泉偽装”については2004年、長野県・白骨温泉で湯に入浴剤が入れられていたことを『週刊ポスト』がスクープすると、環境省が全国の旅館やホテル、公衆浴場の実態調査に乗り出し、複数の有名温泉地で“偽装”が発覚するなど、大きな社会問題に発展した。
翌年2005年には温泉法が改正され、温泉利用施設は利用者に加温・加水・循環の有無や入浴剤利用の有無などを、詳細に掲示しなければいけなくなった。現在運営されている温泉施設は、厳しい分析と管理のもとで湯が提供されている。
念のために記しておくが、本館と新館の1階で現在も町が運営中の日帰り温泉施設『池田温泉』は、こうした管理のもと運営されている正真正銘の温泉だ。記者が入ると確かにヌルヌルとして肌触りがいい。本物のヌルヌル温泉を楽しみたい人はぜひ訪れてみてほしい。
旅館が突然たち消えたことで、池田町は混乱のさなかにある——第3回記事で詳しく報じる。
(第3回につづく)