(上段左から)青木氏、伊勢氏、真鍋氏の妻・信子さん、知人女性(下段左から)、眞子さん、真鍋氏、圭さん
美術コレクションのトラブル
小室氏だけでなく眞子さんからも「美術館で働きたい」と相談されたという。伊勢氏は長年、世界有数の美術品コレクターとしても知られてきた。所蔵品は「イセコレクション」と呼ばれ、ピカソ、モネなどの西洋絵画から現代アートまで幅広く蒐集したという。
「眞子さまから相談があった頃にちょうどメトロポリタン美術館が私の屏風を買いたいと見に来られたので、担当者に眞子さまのことを伝えました。一時期メトロポリタンでお仕事をされていましたが、私の言葉が効いたのかはわかりません」
そんな伊勢氏だが、現在、自身のコレクションをめぐりトラブルを抱えているのだという。
イセ食品グループは2020年頃から資金繰りに行き詰まり、2022年3月にはイセ食品などグループの中核2社に会社更生法適用が申し立てられた。負債総額は453億円。
その後、更生手続きのなかで「イセコレクションは会社のもの」とする管財人側と、個人所有を主張する伊勢氏が対立。2024年1月には東京地裁が伊勢氏個人の破産手続き開始を決定し、管財人によるコレクションの売却が進められた。
「管財人は米オークションサイト・サザビーズを通じてモネの『川岸のポプラ』など11点を90億円で売却しました。競合する英クリスティーズ社からは400億円の評価が出されたようなのに、あえてサザビーズで安く処分されたことが不思議でならないのです」
事実関係を法廷で明らかにするために、伊勢氏が頼ろうと考えているのが小室氏だという。
「NYで弁護士として活躍されている圭さんに弁護を依頼しようと思っている。年内にはNYに行き、彼が勤務する法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー(LS)』を訪ねるつもりです」
気がかりなこともあるという。
「お子さんが生まれたお祝いを伝えようと圭さんの携帯電話に電話したが、折り返しがなくてね。私はいろいろと厳しいことを言ったから、嫌われているのかもしれません」
“後見人の弁護”という大役は実現するのか。
※週刊ポスト2025年8月15・22日号