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《ドッキリで猛批判》やす子、違う一面を見せて”笑い”をとろうとした? 臨床心理士が番組に感じた「違和感」

チャリティーランナーをつとめるお笑い芸人のやす子(HPより)

お笑い芸人のやす子(HPより)

 好感度が爆上がりしていた芸人・やす子がテレビのドッキリ企画をきっかけに猛批判を浴び、デマまで流される事態になっている。臨床心理士の岡村美奈さんが、好感度タレントがゆえの難しさについて分析する。

 * * *
『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で、仕掛けられたドッキリへの言動が物議を醸しているお笑い芸人のやす子。好感度が高いといわれる彼女だけに、番組内での感情に任せた暴言や失礼な態度に批判が集まっている。

 番組が放映されたのは奇しくも8月2日。一年前のこの日、やす子は自身のXに「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので 皆 優勝でーす」と投稿。これに対して不適切な投稿したタレントでYouTuberのフワちゃんが批判を浴びた。フワちゃんはやす子に謝罪し活動を自粛。謝罪を受け入れたやす子の好感度は急上昇。チャリティマラソンのランナーとして『24時間テレビ47』(日本テレビ系列)に出演した彼女には、養護施設で育ったという生い立ちなども相まって「やす子のマラソン児童養護施設基金」のプロジェクトには、最終的に5億円以上の寄付が集まった。

 まっすぐで純粋で飾り気のない言動に好感度が爆上がりだった昨年と打って変わって、今年の8月2日に放映された番組で彼女は批判にさらされた。問題となった番組内の企画は「絶体絶命!坂上忍から預かったワンちゃんが逃げた!大捜索ドッキリ」。タレントの坂上忍さんの愛犬のプードルを動物好きのやす子が3日間預かり、ロケに参加中、犬の面倒を番組スタッフに頼むのだが、スタッフが誤って犬を逃がしてしまい、スタッフ総出で犬の捜索をするというもの。ドッキリだとわかっても笑えない人もいたこの企画に、坂上さんは「ワンちゃんから目を離さないで」というメッセージを託したという。

 犬に逃げられたと知ったやす子は呆然としていた。真剣な表情で眉間にしわを寄せる。坂上さんから愛犬を預けられたのだから尚さらだ。愛犬家や愛猫家にとっては、飼っているペットが逃げだしただけで大事件。だが、やす子は犬を探すより偽ディレクターの責任を問い詰める。ペットに逃げ出されてしまった飼い主なら、まず大慌てで周辺を探すだろう。

 捜索する中でさまざまなトラブルに見舞われるやす子。だがお笑い芸人なら、いつどこでドッキリが仕掛けられるかわからない。知らされずとも、どこかのタイミングでこれはおかしいと薄々気が付いたのではないのか。そんな違和感が番組では随所に見られた。

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