20年近い芸能キャリアを誇る
私が興味を持ちそうなことを、私よりも先に気付いて用意してくれていたんです。「バレエがやりたい」と言ったのは私ですけど、それよりも先に母が4歳から入れるクラシックバレエの教室を探してくれていて。なんで分かったのか不思議なんですけど、私の人生は母に助けられていますね。
──芸能活動に関しても豊田さんは子役からキャリアをスタートされていますが、これも自分から「やりたい」と言ったんですね。
はい。ただこれには諸説あって(笑)。過去に取材で芸能活動を始めたきっかけを話したら、それを読んだ母に「違うよ」って言われたんです。本当に小さい頃の話なので、記憶があいまいで……(苦笑)。でも確か、地域の雑誌に載ったのをきっかけに私が「こういうのをやってみたい」と言って、母が事務所のオーディションを探してきてくれた、という流れだったはずです。
──そのオーディションを受けたのは何歳のときですか?
5歳です。何も知らずにオーディションを受けに行ったので、「演技をしてください」と言われて「えんぎとは?」となった思い出はあります(笑)。そう考えると、人生の8割くらいは芸能活動をしていますね。
──ではここからはグラビアについての話を伺います。豊田さんはグラビアのお仕事のどういうところに魅力を感じますか?
私はアイドル、俳優、タレントなどいろいろなお仕事をやっているんですけど、その中でグラビアは「一番自然体でいられる場所」だと思っています。例えばアイドルだと、ファンの方に楽しんでいただくことを第一に考えると、普段の自分よりもテンションを上げたりしますし。女優はそもそも自分ではない人として生きるお仕事で。あとタレントとしてバラエティに出るときは、心に鎧を着ています(笑)。私にとってバラエティは、戦闘態勢を取って臨まないと戦えない場所。そうじゃないと心臓がもたないんです……!
──他のお仕事と比べて、グラビアは自然体でいられる、と。
はい。グラビアは自分自身を見せるお仕事じゃないですか。それは衣装の面でもそうですし、心の面も同じで。撮影時に考えていることがそのまま表情に出るので、いつも自然体でいますね。何も考えずぽけーっとしていることもあります(笑)。お仕事の中で一番リラックスできるし自分らしくいられる場所なので、楽しいなって思います。
──心に鎧を着るのとは正反対ですね(笑)。
グラビアでのリラックス感は年々強くなっています。私は高校生からグラビアを始めて以来、ありがたいことにたくさんお仕事をさせていただき、何度もご一緒できるスタッフさんも増えたんです。お世話になっている方とのお仕事だと安心感もありますし、グラビアをきっかけに縁が広がっていく感じは幸せだなって思います。