「大谷がホームランを打つたびに即日その本数×1km走る」というルールを設け、自主的に走り続ける岩田さん
──実際、嫌いになってきましたか?
「…………いやあ、それが。意外とまだ嫌いになってないんですよね。(取材時点で)余裕で累計500km以上走りましたし、最長でフルマラソン超えの49km走った日もありましたが、ぜんぜんで」
──49km?
「6月15日のジャイアンツ戦で、大谷選手が1試合2本のホームランを打ったんです。それが24号と25号、足したら49kmじゃないですか。夜の9時から朝の4時くらいまで7時間かけてマラソンしました。
もちろんフルでTikTok配信して、普段よりも遥かに多い500人くらいの視聴者が見に来ましたね。やっぱり、距離が長くなるほど視聴者が増える。苦しんでいるところが見たいのは“人の常”って感じですね」
──必ず試合を見て、数時間におよぶマラソンを頻繁に行っていると、生活リズムも壊れてきそうですが。
「めちゃくちゃですよ。日本だと試合開始が深夜2時や3時のこともありますし、マラソンもホームランを打ったその日の夜に走るので、大谷選手が記録を伸ばせば伸ばすほど睡眠時間が削られていく。プライベートの予定だって立てられないですよ。
それに、試合をリアルタイムで見られない日は、家に帰ってから録画されているものを見るのですが、初見の感覚で観戦したいので出先でネットが開けない。YouTubeでもニュースが流れてくる時があるので、もうネトフリしか見られない。大谷選手に振り回されっぱなしの生活です」
──体調の方はいかがでしょう。
「一応、中学生の頃に野球はしていたんですけど、高校、大学の7年間は一切スポーツをしてこなかったので、さすがに49km走りきったあとは足の震えが止まらなかったです。でも、マルチホームランじゃなければ、単純に距離が1kmずつ増えていくだけなんで、順調にトレーニングになっているというか、体力もついてきたような気はします」