”中学生記者”川中だいじさん(14)が参政党への私見を述べた(写真左・時事通信フォト)
先月投開票された参議院議員選挙で兵庫選挙区から出馬した国民民主党候補が、昨年11月の兵庫県知事選挙で斎藤元彦現知事のボランティアをしていたことをスクープした中学生記者の川中だいじさん(14)。
中学1年生の時に「日本中学生新聞」を創刊し、のべ数百人もの政治家・候補者を取材してきた彼の目には、今の日本の政治がどのように映っているのだろうか。本稿では今回の参院選の結果を振り返りながら、これまでの取材で彼の心に響いた政治家や、有権者がどのように政治に向き合うべきかを聞いた。
まず彼が語ったのは、全国で14議席を獲得し躍進した参政党についてだった。「日本人ファースト」を掲げ、積極財政と減税、過度な移民受け入れ抑制などを訴える彼らについて、“中学生記者”としての私見を述べた。【全3回の第3回。前回の記事を読む】
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──今回の選挙結果をどのように見ていますか。
「与党が過半数割れするであろうこと、参政党が大きく伸びるであろうことは事前に予想されていたので、全体的にはあまり驚くような結果ではありませんでした。
しかし、参政党は僕が思ったよりも議席を大きく伸ばしました。特に定数4の大阪選挙区で自民党が27年ぶりに議席を失い、一方で参政党候補が公明党を超える票を獲得して3位当選したことは驚きでしたね」