当時の料理長が書いた始末書。「すっぱい臭い」の文字が
万博当局の対応は
同店舗は、5月27日の当日中に、万博会場内の食品衛生を監督する『会場衛生監視センター』に本件を報告したという。同センターは、万博開催期間中の食品衛生および環境衛生対策を実施している。
元従業員Bさんはこう証言する。
「始末書は、KORAIDOUの担当者と万博で働く店舗スタッフ複数名が入っているLINEグループ(※現在は削除)で共有されました。異臭のする食品を提供した可能性があるのだから、当然、お客様に対して不適切な商品の回収を呼びかけますよね。万博側にも報告したということだったので、公式サイトなどで何らかの発表が掲載されるのかなって思っていたのですが……」
その後、万博や景福宮が商品回収の呼びかけや公式サイトなどに何らかの発表をすることはなかった。
この件について、博覧会協会・広報部に対して、景福宮からの報告有無や、公式サイトなどで報告をしなかったこと、今後の対応などについて問い合わせたところ、次のような回答があった。
〈5/27にリングサイドマーケットプレイス東の『景福宮』運営会社より博覧会協会会場運営局に、『自社基準ルール外の料理の提供を行った』との情報共有がありました。健康被害が発生したとの報告は受けていません。博覧会協会からは5/27に、『景福宮』運営会社に対して、万が一、健康被害を申し出る方がいらっしゃれば速やかに報告するよう指示いたしました〉
運営会社のKORAIDOUにも事実確認をしたところ、代理人弁護士を通じて回答があった。