着工式で真美子夫人、デコピンと微笑む大谷(公式HPより)
リゾート開発をめぐる水面下の駆け引きに、大谷はどこまで関与していたのだろうか。
「大谷選手は交渉の窓口を務めたバレロ氏の人脈でハワイの別荘地を紹介されて、“広告塔”の役割を担っていました。この役割の詳細については、訴状でも黒塗りの部分が大半を占めていますが、どうやら特別な契約を結んでいたようです。
ただし、このリゾート開発について大谷選手がどこまで理解し、主体的にかかわっていたかは定かではありません。野球以外は無頓着で知られる彼のことですから、バレロ氏にほぼ任せていた可能性はある」(現地特派員)
二刀流を復活してグラウンドでは大活躍なのに、私生活ではトラブルに見舞われる大谷。思い起こされるのは、いまや塀の中にいる水原一平受刑者(40才)との一件だ。通訳として公私にわたって大谷をサポートしていた水原受刑者は、賭博による借金返済のため、大谷の銀行口座から約1659万ドル(約26億円)を胴元側に不正送金し、銀行詐欺罪等で禁錮4年9か月の判決を受けた。
「水原氏は仕事の枠を超えて大谷選手の生活のほとんどを管理したうえで、信頼を裏切って大谷選手のお金に手を出しました。今回の訴訟でも原告側の弁護士は、『オオタニはバレロからミスリードされている可能性がある』とコメントしており、“大谷はまたしても身内のトラブルに巻き込まれた”と報じるアメリカメディアもあります。彼をサポートするはずの人物による、“裏切りの連鎖”が起きているというのです」(前出・在米ジャーナリスト)
大谷はメジャーリーガーとして1000億円以上の契約を手にしているが、その97%が後払い。現在の収入の大半はスポンサー契約料で、その金額は年間100億円を下らないという。それだけに「大谷ブランド」の経済効果は絶大だ。
「アメリカメディアには、『バレロは“大谷利権”をビジネスに利用しすぎだ』と憤る声もあります。確かに水原氏、バレロ氏と大谷選手の側近にトラブルが続出するのは、大谷ブランドが強力すぎる面もあるのでしょう。野球少年がそのまま大人になったような大谷選手がどこまで自覚しているかは別として、自身の影響力の大きさゆえ、野球だけに集中するともいえない状況になっています」(前出・現地特派員)
最近のインタビューで、微笑ましい家族の近況をこう語っていた大谷。
「デコは娘と一緒にふたりでベッドでお昼寝しているんです」
ウインターハウスは大切な家族とシーズンオフを過ごす拠点となるはずだった。裁判の行方は予断を許さないが、ハワイのパラダイスに暗雲が垂れこめているのは間違いない。
※女性セブン2025年9月4日号