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宇都宮直子さん『渇愛 頂き女子りりちゃん』インタビュー「『りりちゃん』の根底には『自分を見てほしい』という気持ちがあったんじゃないか」

宇都宮氏が上梓した新刊が発売中

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【著者インタビュー】宇都宮直子さん/『渇愛 頂き女子りりちゃん』/小学館/1870円

【本の内容】
《面会室のアクリル板の向こうにいる彼女の言葉も感情も、会うたびに二転三転した。私はそれを聞くたびに、心を大きく揺さぶられた。彼女のことを理解し、事件の核心に近づいたと思ったら、また遠のいてしまう。彼女は本当は、何を思っていたのだろうか。また、自分が起こしたことをどのように捉えていたのだろうか》(「プロローグ」より)。「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣受刑者に接見を重ね、母親や関係者にも取材し、彼女の心奥に迫った渾身作。彼女に惹かれ、翻弄され、そして対峙する著者の心の動きが鮮やかに、誠実に綴られる“全力ノンフィクション”。

 マッチングアプリで知り合った複数の男性から総額約1億5000万円を騙し取り、「頂き女子」という言葉とともに知られるようになった「りりちゃん」こと渡邊真衣受刑者。彼女が何を考え、自分が起こした事件をどうとらえているのか、名古屋の拘置所などにいた彼女と20回以上面会した著者が、その胸のうちに迫る『渇愛』は、今年の小学館ノンフィクション大賞受賞作である。

 宇都宮さんは、「女性セブン」や「週刊ポスト」で執筆する芸能・事件記者。ホストにのめり込む女性を取材するために新宿歌舞伎町に住んだことがあり、『ホス狂い』という著書もあるため、事件が起きたときすでに、「頂き女子」のマニュアルを作成・販売し、「おぢ」たちとのリアルなやりとりを配信したり、SNSで発信したりしている「りりちゃん」の存在を知っていたそう。

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