「今まで自分がどれだけ甘えていたかに気づかされるときが多いんです」(櫻井)
「当時、一回自分をゼロにして考えなきゃいけないタイミングが沢山ありました。『3年経って売れないなら、今後も売れない』と厳しい言葉をもらったこともありました。でも、私は3年後、5年後の自分を想像することができませんでした。
自分は何がやりたいのか、今何がしたいのかを、無理に自分に問い続けるような環境に迷い込んで、壊れてしまいそうでした。肩書が欲しいわけじゃない。頑張って没頭できるものがほしかった。辞めて、自分を取り戻したいという思いの決断でした。後悔はありません」
退社後は、自分を取り戻すための時間があったという。その中で数々の出会いがあったと振り返る。
「事務所を辞めてから、自分と向き合う時間を沢山作りました。そのきっかけになったひとつが心理学でした。たくさんの方と出会い、芸能以外のさまざまな可能性を見つけることができました。