複数の寮生らは恐怖心を抱えながら学校生活を送っていた(HPより)

複数の寮生らは恐怖心を抱えながら学校生活を送っていた(HPより)

「2025年6月上旬、夜10時くらいに寮生たちが部活動を終えて寮に戻ると、部屋のエアコンの電源を切っていなかったことを理由にリビングで寮長から注意を受けたそうです。

 そのときに、数名の寮生とテーブルで向かい合っていたA氏が突然、ステンレス製のコップを至近距離から投げつけ、そのコップが寮生1人の右目の横に直撃しました。寮生は流血するほどのケガでしたが、寮長は病院へも連れて行くこともなく、ほかの寮生が手当をして一夜を過ごしたそうです」(同前)

 この寮生は翌日、右目付近に絆創膏をして登校。すると、異変に気づいた担任の教師が病院へ行くように伝えたという。

「寮生は目尻の部分が切れていました。数針縫うほどの傷で、病院では『顔面挫創』という診断を受けたそうです。 暴力を受けた寮生は当時、保護者に『夜に部活動で疲れて帰ってきて、寮の部屋で転んで机の角にぶつけたケガだった』と電話で説明したそうです。両親に心配をかけたくないとの思いからでしょうが、もしコップが目に直撃していたら失明していた可能性もあったかもしれません」(同前)

 コップを投げられてケガをした 寮生の保護者が証言する。

「6月17日に学校の先生から電話があり、2週間前の息子のケガが“寮長による暴力”だったと説明を受けました。短い電話で謝罪もしていましたが、突然の話で頭が真っ白になりました。最初は学校の迅速な対応に信頼していたのですが、その後は経緯の説明もありません(8月27日現在)。誰がどのように調査をし、何が起きていたのかもわからず、不信感を感じています」

 続編では、寮長A氏の処遇と現在、暴力事案発覚後に学校が寮生の保護者向けに配布した校長名義の文書、そして学校の回答などについて報じている。

後編に続く

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