比例でトップ当選を果たした石井章氏に浮上した“税金還流疑惑”(写真/共同通信社)
東京地検特捜部は8月27日、勤務実態のない公設秘書の給料を国から騙し取った詐欺の疑いで、日本維新の会の参院議員・石井章氏の議員会館などの事務所を家宅捜索した。石井氏は国から公設秘書給与約800万円を騙し取ったと見られている。
秘書給与詐欺事件では昨年8月、自民党の広瀬めぐみ・前参院議員が議員辞職し、今年3月に有罪判決が確定した。政治資金規正法を何度改正しても、不祥事は跡を絶たない。
しかも、維新の会は「身を切る改革」を掲げて企業・団体献金の禁止を主張し、国会議員一人ひとりが月100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文通費)を「第2の給料」と批判して透明化を求めるなど“クリーン”さを看板にしてきた政党だけに、そこに大きな傷がついた。
石井氏は維新の国会議員団両院議員総会長などを務めたベテラン。「候補者発掘や選挙組織づくりに定評があり、党内では選挙指南役として若い候補や議員に頼りにされていた」(維新関係者)という。
3年前の2022年参院選では、栃木選挙区に出馬した維新の女性候補の応援演説で「顔で選んでくれれば1番を取るのは決まっている」という発言が批判を浴びたが、自身は維新の比例代表候補中トップで当選している。
本誌・週刊ポストは2022年7月の参院選の直後に、その石井氏の政治資金に不透明な流れがあることを報じていた。