芸能

渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」

『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦

ゆったりとした夏を過ごしたという渡邊渚さん(撮影/藤本和典)

 昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん(28)。2020年の入社後、多くの人気番組を担当したが、2023年7月に体調不良を理由に休業を発表。退社後に、SNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であったことを公表した。約1年の闘病期間を経て、再び前に踏み出している。そんな渡邊さんが、退社後に迎えた「2度目の夏休み」の変化について綴ります。

 * * *

 この夏は積極的に夏休みを取ることにした。8月は撮影が3日あっただけで、あとは家で原稿を書いたり打ち合わせをしたり、という自主的にスケジュールを詰めない生活を選択した。元々、私は予定をきっちり立てて1日のスケジュールをパンパンに埋めるタイプの人間だ。

 特に最近は、PTSDのため休んだ時間も長かったからか、異様なほどに“何もない”という状態に不安を感じて、予定を詰め込んでいた。療養中、同世代の友人たちが昇進したり転職したり家族ができたりして、着実に人生のステップを上がっているのに、私はベッドに寝て天井を見るしかなかった。

 ある日プツンと夢や目標を強制的に奪われたような感覚で、働くことはもちろん、歩くことも食べることもできない。夢や目標もない時間は、私に冷たい不安を与えた。学生時代に思い描いていた20代後半の自分と現実が違いすぎて、レールから外れた絶望感を抱いた。からっぽになった。

 去年の秋に仕事を再開し始めた時は、スケジュールが埋まることが嬉しかった。必要とされていると思うと、安心できた。依頼がきた仕事はできるだけ応えたかった。自分はからっぽじゃないと思いたくて、必死になっていたような気がする。ただ今年に入ってから精神的に辛い時期もあったし、体力的にもキャパオーバー気味になっていて、このままではあまり良い未来が見えないなと感じていた。だから今度はあえて自主的に立ち止まって、自分をからっぽにしたら何が得られるのか探してみたくなった。

 7月31日。年末のように仕事納めをして、そんなに頑張らなくていい、からっぽな1か月をスタートさせた。

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン